体力をつける運動グッズ
年をとってくると徐々に体力が低下し、何をしてもすぐに疲れるという状態になりがちです。
ウォーキングをしたりランニングをしたりすることで体力をつけることはできますが、体が不自由になるとそれも難しくなってきます。
健康のために外に出たのに、転んで骨折して入院というようなことになっては元も子もありません。
また、外を歩ける状態ではないけれど何かにつかまれば一人で歩けるという方もいます。
そういう方の場合、平行棒という両手でつかまってあるける棒の中で行ったり来たり歩く練習をしたりします。
自宅で歩行訓練を行う場合、一人で危ないので家族が付き添いをするということになりますが、それもしょっちゅうは難しいもの。
このような方たちが家で一人で歩行訓練ができるような機器があります。
本人にリハビリ意欲がないのであればすぐに使わなくなってしまいますが、よくなりたいという意欲があるのであれば毎日行うことで体力、筋力がついてきます。
持久力向上、歩行訓練のリハビリ用品を紹介します。
1、ルームウォーカー
ルームウォーカーがあれば、外に出なくても歩く運動ができます。
若い人が使う簡易タイプのものもありますが、高齢者の方が使うのであれば、若干高いですが横に手すりが長くしっかりついているものをお勧めします。
正直どれがいいのかは分かりません。
ぶら下がっているピンが安全装置になっています。
服につけておくことで、スピードについていけず下がってしまったり転倒したりしたりした時にピンが引っ張られると止まるようになっています。
正直どれがよいかは分かりませんが、こちらはリハビリや高齢者専用の低速型の電動式ウォーカーとかかれています。
時速1kmからの物が多い中、こちらは0.2kmから選べるのでゆっくり歩くことができます。
手すりも長いのでつかまりやすそうです。
購入する際は口コミを確認してからにしてください。
2、エアロバイク
エアロバイクは、持久力・体力をつけるためや足のスムーズな動きを促すために使う器具です。
糖尿病の方などの方のカロリー消費の運動にも使われます。
足のマヒが強いと難しいですが、軽い麻痺なら足のいい運動にもなります。
イスの小さなタイプはかなり安定して座っていられる方向けです。
不安定な方は椅子に背もたれがあり、座面が大きくて低いタイプの方が安心です。
老人施設ではこちらの形が多いです。
場所を取ってしまうのが気になるようであれば、自宅にある椅子に座ったままできる足だけのタイプもあります。
3、歩行器
家の中などで杖は難しいけれど両手に支えがあればなんとか歩けるという方は歩行器で歩行訓練するのもよいです。
訓練用ではなく、家での移動手段として使っている方もいます。
外で使うようなオシャレなシルバーカーと違ってコンパクトなので自宅内などの狭いところでの使用に向いています。
折りたためば薄くなるものも多いです。
歩行器は3種類あります。
①固定型歩行器
完全に写真の通りの形で固定されます。
持ち上げて前に出したら足を出すというのを繰り返して進んでいきます。
持ち上げられないと難しいです。
寄りかかってしまって歩行器が前に進んで行ってしまうような方は、キャスター付きよりこちらがいいです。
②キャスター付き歩行器
こちらは足にキャスターがついていて持ち上げなくても歩けます。
後方は体重をかければ足の部分が床についてストッパーの役割をします。
固定型よりは不安定になりますが、前に突っ込んでいかずに歩ける方であればこちらの方が持ち上げなくてすむのでスムーズに歩けて便利です。
前にだけキャスターが付いていて、後ろにはついていないタイプもあります。
このタイプは、後ろを少し持ち上げて歩くようですが、付けばすぐに止まるので安心です。
③交互型歩行器
説明が難しいですが、左右ががっちり固定していないので、ひねりを加えるように左右別々に前に進めることができます。
片側ずつやや浮かせながら前に出せばいいので持ち上げなくてすみます。
両方同時に持ち上げるのが難しく、キャスターがついていると歩行器だけ前に滑って行ってしまうような方はこちらの方が向いているかも知れません。
けれどもこつがいるのであまりリハビリの現場では使ってるのを見ません。
4、平行棒
平行棒は病院やどこの施設にもある歩行訓練用の手すりのことです。
両手で支えて歩く練習ができるので片側の手すりのみじゃ不安定な方でも歩きやすいです。
また、廊下についた片側のみの手すりと違い、方向転換をすることで常に同じ側の手で手すりをもって歩行訓練ができます。
病院のでも思いっきり引っ張れば動きます。
ご自宅用のは病院のよりも若干軽いのではないかと思います。
思いっきり引っ張って立とうとしたり、もたれかかったりすれば動く可能性もあるのでそこは注意が必要です。
デイケアなどの通所リハビリに行っても今まで歩行訓練を行っていないような方は危険です。
一人で行う場合は、通所リハビリでも一人で歩行訓練をさせてもらっている方のみにした方がよいです。
5、リハビリ用階段
リハビリ用の階段には、両側に手すりがあります。
両側にあることで、上りも下りも同じ側の手で捕まっ下りることができます。
こちらのタイプは段差が15cmと20cmのがあるようです。
滑るのを防止するようにゴムマットになっています。
自宅で使う方は少ないと思いますが、リハビリ意欲のある方でとっても家が広いなら部屋の隅に置いておいてもいいですね。
階段の練習としてだけではなく、上り下りすることで足の筋力訓練にもなります。
足が弱い方だと、腕の力を使うので、腕の筋力訓練にもなります。
6、パルスオキシメーター
パルスオキシメーターは体力強化のグッズではないです。
呼吸困難になっていないかを数値でみる機械です。
お年寄りの場合、体の中の酸素が少なくなっていてもあまり苦しさを感じないことがあります。
苦しいと思っても頑張ってしまう方もいます。
呼吸器疾患などがある方は特に酸素飽和度を測る必要があります。
これを使うことで息苦しさを客観的に判断できます。
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