こんにちは。
理学療法士のまるるんです。
年をとると、誰でも筋力が落ち、体力も落ちてきます。
日ごろからよく動いていれば別ですが、やはり若いころに比べたら動く機会も減ってきます。
意識して気を付けていないと体は衰えてきます。
病気をしたり、ケガをしたりして寝たきりの期間や安静の期間があればなおさらです。
大きな病気やけがをして方は病院に入り、ケアマネーシャーさんのお世話になり、退院したあともデイケア、デイサービスなどを利用してリハビリを受けることもあると思います。
そのリハビリ施設で行っているような運動が重要です。
病気やケガなどがなく徐々に体力が落ちてきた方の場合、運動する機会がないままになっていることも少なくありません。
転びやすい、疲れやすいなど体の衰えを感じて、転んでケガをしてからリハビリ施設に通うので遅いです。
日ごろから家でも筋力アップ、体力アップなどを意識する必要があります。
運動量が少ない方であれば家で家事をするだけでもリハビリになります。
歩行量少ない方であれば散歩をするだけでも体力や持久力がつきます。
丸めたタオルを強く握ったり、重いペットボトルをダンベル代わりに使うだけでも筋力がつきます。
通院や通所などに通っている方も同様です。
週に2、3回行うだけでは維持はできてもそれ以上はなかなか難しいです。
通いで運動をしている方も、自宅でもできるだけ自分で自主トレを行うようにすることが大切です。
自宅にあるものを使っての筋力訓練もできますが、何か道具があった方がやる気が出る!という方も多いと思います。
ここでは、家で使えるリハビリグッズにはどのような種類のものがあるかをざっくり紹介します。
1、筋トレグッズ、柔軟性アップ
リハビリと聞いて一番に思いつくのが筋力をつける道具だと思います。
こちらは自宅にある物で代用しやすいです。
最近は100円ショップなどでも売っています。
手で持って使うダンベルタイプはお手軽ですが、自分で持っていないといけないので筋力がだいぶ衰えている人には不向きです。
足にも使えません。
落としてしまう心配のある方や、足の筋トレにも使いたい場合は巻くタイプが便利です。
上の写真のものはダイソーで購入しましたが、病院の物と違って細いベルトを金具に通して使わなくてはいけないのでひと手間かかります。
お年寄りが自分で着脱するのであれば、マジックテープで巻くだけの方が楽です。
後ろに転びやすい、つまづきやすいという方の中にはふくらはぎが硬いという方が多いです。
病気によるバランスの低下で転ぶ場合もありますが、足首が硬いと余計に転倒につながります。
一人ではなかなかストレッチしずらい足首のストレッチを簡単に行うグッズもあります。
2、体力アップ
筋力訓練は体を部分的に鍛える運動です。
体全体を改善するためには、体力や柔軟性を改善する必要があります。
体力をつけることで疲れにくくなり、お散歩や家事などを行ないやすくなります。
それによりさらに体力がついたり筋力がついたりします。
ふだん寝たきりまずは座る時間を長くする、座りっきりの方は歩いたり立ったりする時間を作るというだけでも体力の向上に役立ちます。
でも外に歩きに行くには不安だったり天気によってはいけないということもあると思います。
その場合はスポーツジムなどにもあるような歩行マシーンや自転車こぎマシーンのようなものを使うのも一つの手段です。
3、指先・手先・認知症予防
腕の動きはいいけれど、つまむなどの細かい動きが苦手な方がいます。
その場合は、小さい物をつまんで移動させるという訓練をします。
ビー玉やおはじきなど家にある物で行ってもいいですが、筒のようなものを穴にさしていくペグというリハビリ用品もあります。
また、知恵の輪、パズルのようなものも指先の訓練になります。
指先の訓練は同時に頭を使うリハビリになるものも多いです。
4、痛みの軽減グッズ
筋力、体力をつける運動をするためには、痛みの管理も重要になります。
痛みがあっては運動をするどころではありません。
痛みへのリハビリグッズは薬とは違い一時的に症状を和らげる温めグッズになりますが、病院でも疼痛の軽減を目的にホットパックなどを使用します。
痛みがあると動くのもおっくうになります。
一時的にでも痛みを軽減することで、活動的になり、筋力体力の向上につなげることができます。
運動不足のせいでおきる痛みもあります。
腹筋、背筋が衰えることで腰痛が起こりやすくなりますが、腰痛があると腹筋背筋の運動は難しいです。
動かなくなり余計に体が弱って悪化します。
5、むくみの改善グッズ
むくみも痛みと同様です。
足のむくみがあると足が重く動くのが大変になります。
そのせいであまり動かなくなり血流が悪くなるのでさらにむくむという悪循環が生じます。
むくみの原因となる病気を治療するのはもちろんですが、それでも取り切れないむくみにはむくみ用のグッズを使うのもよいです。
医療用のものはかなり高額になりますが、ご自宅用でしたら少しお安いです。