高齢者向けのリハビリグッズの種類
こんにちは。
理学療法士のまるるんです。
年をとると、誰でも筋力が落ち、体力も落ちてきます。
日ごろからよく動いていれば別ですが、やはり若いころに比べたら動く機会も減ってきます。
意識して気を付けていないと体は衰えてきます。
病気をしたり、ケガをしたりして寝たきりの期間や安静の期間があればなおさらです。
また、高齢者になると、身体の衰えだけでなく認知症も心配です。
病気になって外出の機会が減り、お話しすることも減り、家事をすることも減り、脳への刺激が少なくなると認知症になりやすくなります。
ここでは、家で使えるリハビリグッズにはどのような種類のものがあるか目的別にリハビリグッズを紹介します。
それぞれの詳細は別ページで紹介していますので、そちらを参照してください。
筋トレグッズ、柔軟性アップ
リハビリと聞いて一番に思いつくのが筋力をつける道具だと思います。
こちらは自宅にある物で代用しやすいです。
最近は100円ショップなどでも売っています。
手で持って使うダンベルタイプはお手軽ですが、自分で持っていないといけないので筋力がだいぶ衰えている人には不向きです。
足にも使えません。
落としてしまう心配のある方や、足の筋トレにも使いたい場合は巻くタイプが便利です。
上の写真のものはダイソーで購入しましたが、病院の物と違って細いベルトを金具に通して使わなくてはいけないのでひと手間かかります。
お年寄りが自分で着脱するのであれば、マジックテープで巻くだけの方が楽です。
後ろに転びやすい、つまづきやすいという方の中にはふくらはぎが硬いという方が多いです。
病気によるバランスの低下で転ぶ場合もありますが、足首が硬いと余計に転倒につながります。
一人ではなかなかストレッチしずらい足首のストレッチを簡単に行うグッズもあります。
体力アップ
筋力訓練は体を部分的に鍛える運動です。
体全体を改善するためには、体力や柔軟性を改善する必要があります。
体力をつけることで疲れにくくなり、お散歩や家事などを行ないやすくなります。
それによりさらに体力がついたり筋力がついたりします。
ふだん寝たきりまずは座る時間を長くする、座りっきりの方は歩いたり立ったりする時間を作るというだけでも体力の向上に役立ちます。
でも外に歩きに行くには不安だったり天気によってはいけないということもあると思います。
その場合はスポーツジムなどにもあるような歩行マシーンや自転車こぎマシーンのようなものを使うのも一つの手段です。
手・指のリハビリ
腕の動きはいいけれど、つまむなどの細かい動きが苦手な方がいます。
その場合は、小さい物をつまんで移動させるという練習をします。
ビー玉やおはじきなど家にある物で行ってもいいですが、筒のようなものを穴にさしていくペグというリハビリ用品もあります。
痛みの軽減グッズ
筋力、体力をつける運動をするためには、痛みの管理も重要になります。
痛みがあっては運動をするどころではありません。
痛みへのリハビリグッズは、薬とは違って一時的に症状を和らげる温めグッズ(ホットパックなど)になりますが、病院でも疼痛の軽減のためにはホットパックなどを使用します。
リハビリグッズではありませんが、腰痛コルセットや膝のサポーターを付けて痛みを出にくくするというのも一つの手です。
痛みがあると動くのもおっくうになります。
一時的にでも痛みを軽減することで、活動的になり、筋力体力の向上につなげることができます。
運動不足のせいでおきる痛みもあります。
腹筋、背筋が衰えることで腰痛が起こりやすくなりますが、腰痛があると腹筋背筋の運動は難しいです。
動かなくなり余計に体が弱って悪化します。
むくみの改善グッズ
むくみも痛みと同様です。
足のむくみがあると足が重く動くのが大変になります。
そのせいであまり動かなくなり血流が悪くなるのでさらにむくむという悪循環が生じます。
むくみの原因となる病気を治療するのはもちろんですが、それでも取り切れないむくみにはむくみ用のグッズを使うのもよいです。
医療用のものはかなり高額になりますが、ご自宅用でしたら少しお安いです。
足湯や空気圧で足をマッサージする機械などがあります。
認知症予防
高齢者の方は、脳への刺激が減ると認知症になりやすくなります。
ふだんから頭を使うようなことをしたり、刺激を入れることをすることで認知症を予防したり、進行を遅らせたりすることができます。
頭を使うような脳トレのドリル以外にも、ルービックキューブのような頭を使うゲームや、コミュニケーションロボットなども頭への刺激になり、認知症予防に役立ちます。