車椅子と一緒に使うと便利な座布団やテーブルなどの紹介です。
座り心地を良くするには座布団があると便利です。
車椅子用クッションは、お尻が痛いので座布団として使うというものの他に、体が左右に倒れてしまうのを防ぐために背中に入れるクッションもあります。
それでも体が倒れてしまう方のためのベルトや麻痺した足が落ちるのを防ぐためのフットベルトもあります。
そういったものを上手く使って車椅子を快適なものにしましょう。
1、車いす用クッション
車椅子は移動のために使うためのものです。
座り心地なども考慮したクッション性のあるタイプもありますが、通常は長時間座っていてもつらくないほど座り心地がいいようにはできていません。
施設の車椅子などは手入れが簡単なのを重視しているため、なおさらです。
車いすは椅子代わりではなく、移動するために一時的に使うというのが前提なため、長く座る場合クッションを敷かないとお尻が痛いです。
一般的に売っている普通も綿のクッションでもいいですが、車椅子の座面の大きさにあったウレタンのクッションなどもあるのでご参考までに。
選び方
クッションは、丸洗いできるもの、天日干しができないもの、薄いもの、厚いものいろいろあります。
それぞれ利点欠点があるので、体の状態に合ったものを選ぶ必要があります。
福祉カタログでも扱われるようなタイプ
自分で立ち上がれない方はお尻が痛くても重心を移動させたりすることが難しいと思われます。
姿勢を直したり左右に体重を動かしたりできない場合、褥瘡(床ずれ)ができやすいです。
そのような重度の方は、福祉カタログでも扱われるようなしっかりしたタイプがよいです。
高めではありますが、お尻への部分的な圧迫がないよう除圧機能がしっかりしています。
ただし、クッションが厚めになると座面が高くなりすぎて足が床につきにくくなり、こぎにくくなります。
自分で足をついて車椅子をこぐ場合には高さに注意が必要です。
車椅子が低かったり背が高ければ問題ありませんが、もともと足がつきにくい場合は座布団の高さは高くしない方がよいです。
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介助量が多い方の場合、姿勢保持が難しくずり落ちやすい場合も考えられます。
ずり落ち防止のため、前がやや高くなっている座布団もあります。
ただしそういったものは前に重心を移しにくいため、立ち上がる際には立ちにくいので介助が必要です。
市販の安価なタイプ
自分で立ち上がったり、体を左右前後に傾けたりできる方は、分厚い高価なクッションは必要ないです。
しっかりして分厚過ぎたりすると、こぐ際に足が届きにくかったり立ち上がる際に沈み込んで立ちにくかったり、逆に不自由になる場合があります。
過度に機能を求め過ぎず、サイズが合っている厚みがありすぎない普通の物を選ぶとよいです。
ただ、市販のウレタンのクッションはどれもだいたい5cmあるようです。
福祉カタログに載っている物ほどしっかりしておらず、厚みはつぶれていくのでは思いますが、座面が高くなりすぎないように気を付けてください。
左の物は厚さ4.5cmです。
2、車椅子の背もたれ用クッション
背中の部分において左右から支えて体を安定させる背中用クッションがあります。
左右へのぐらつきを防ぎます。
小さめの車いすの場合はやや浅く座る形になってしまうかもしれないので注意が必要です。
座布団とセットの物もあります。
また、背クッションを使うような方は重度の方が多く、ずり落ち防止のために座布団の前が高く盛り上がっている物が多いです。
前が盛り上がっていると自分では立ちにくいので、自分で動く方には不向きです。
商品ページの口コミも参考にしてください。
3、車椅子用の防水シート
車椅子にかけて使う防水シートがあります。
失禁や食べこぼしなどで汚してしまう方に便利です。
ピンクと緑があります。
表はパイル地の様子。
口コミをみると、防水の部分が滑り止めの効果があるように思えますと書いている方がいます。
4、車いす用テーブル
車椅子に付けるタイプのテーブルがあります。
ご飯を食べるなどの使い方とは別に、前に倒れがちで腕を乗せられた方が姿勢を保つのが楽な方などにも使います。
眠ってしまって前方へ転落することを防ぐためにもにも使えます。
5、転落防止ベルト
車いすからの落ちるのを防ぐベルトです。
施設ですると身体拘束で虐待になるので今は禁止されていますが、売っているということは家庭で安全のためにするならいいのかも知れません。
このままおでかけするときなどは、本人の自尊心を傷つけないためにもひざ掛けで隠すなど考慮しましょう。
6、足が落ちるのを防ぐフットベルト
片麻痺などで足が突っ張ってしまい、車いすから足が落ちてしまう方用のベルトです。
足が後ろに落ちないようにする帯は車いすに元々ついていますが、前に飛び出ないためのベルトはついていないので、必要であればこういったものを使用するといいです。
使っている方はあまり見かけませんが、あると便利ですね。