片麻痺者の方の歩行の手順・注意点|杖の使い方・階段・またぐ

2015-06-04_12h11_02

脳梗塞などの後遺症で体の片側が麻痺してしまった人の歩き方や階段の上り下りや物をまたぐ動作などの手順の紹介です。

入院中にリハビリで習ったけど、退院して忘れちゃったという方、初めて杖を使う方、参考にしてください。

ずっと車椅子生活の方がいきなり自分で歩いてみるというのは転倒の危険があり危ないのでやめましょう。

リハビリに通って進めていきましょう。

⇒膝の痛みのある方の注意点

≪目次≫

1、杖の持ち方

2、歩き方

3、物・溝のまたぎ方

4、階段の上がり方、下り方

5、片麻痺のある方の便利用品


1、杖の持ち方

■杖を持つ手

健側(いい側)です。

患側が麻痺しているから健側に持つわけではなく、麻痺した足を補助するには健側側に持った方がいいからです。

膝痛などの時も同じく悪くない側に持ちます。

■杖の向き・握り方

杖はT字になっているものが多いと思いますが、前後があります。

持ち手の部分は短い側が前、長い側が後ろです。

人差し指だけ短い側を握り、残りの3本は長い側を握ります

人差し指と中指の間に棒が入る感じです。

たまに前後を逆に持っていたり、グリップの長い側だけを握っている方もいますが体重がかけにくいのでしっかり握るようにしましょう。

※ちなみに上の絵の持ち方は悪い例です。

こちらが正解

pt019c

■杖の高さ

杖を前に15cm、横に15cmの位置についた時に肘が30度くらい曲がるぐらいがちょうどいいです。

ただし、腰が曲がっていたり人によってちょうどいいと思う高さは違うので、基準の位置で持ちにくければ多少調節してください。

杖ではなくシルバーカー(押し車)はどうかという方もいますが、シルバーカーは両手で押すものなので、よほど軽度の麻痺でなければ使いません。

左右の押す力が違ってきてしまって真っすぐ進まないので。

普通の杖より安定性を得たい場合は、先が4つに割れている4点杖を使います。

 

2、歩き方

■杖と足の順番

歩き方は二種類あります。

3動作歩行と2動作歩行です。

3動作の方が安定していますが、安定してきている人は2動作の方が早いし楽だと思います。

まずは3動作から始めてみましょう。

また、たまに杖を体の前につく方がいますが、足に当たらないようにやや外側につくのが正解です。

外側につきすぎても体がそちらに傾いてしまいうので足に当たらない程度に外側につくくらいでいいです。

≪3動作歩行≫

杖⇒患側(麻痺してる足)⇒健側(いい方の足)

の順に出します。

健側は患側にそろえるように出します。

これを3動作歩行といいます。

1、2、3、1、2、3、・・・のペースです。

足は杖より前に出さないようにします。

杖が後ろにあると重心が後ろに行ってしまい後方へバランスを崩しやすいです。

≪2動作歩行≫

杖と患側⇒健側

の順に出します。杖と患側は同時にだします。

これを2動作歩行といいます。

1、2、1、2、・・・のペースです。

初めは、健側を出すときに、杖と患側にそろえるように出します。

慣れてきて安定してきたら、普通の人が歩くように健側を患側よりも前にだします。

分かりにくかったら動画で確認してみてください。

※麻痺側へ体重をかけるのは怖いかもしれませんが、リハビリでそういう練習をしているのであればしっかり麻痺側へ体重をかけましょう。

いい側ばかりに体重をかけていると、いい側の膝に負担がかかり膝痛をおこしてしてしまいます。

また、体がゆがんで腰痛や肩こりの原因にもなります。

3、物・溝のまたぎ方

患側(悪い方)⇒健側(いい方) の順で出すのが基本です。

ただし、麻痺側の足を前に振り出せないようであれば健側から出します。

杖を使う場合は足を出す前に杖を出し前に体重がかかるようにします。

4、階段の上がり方・降り方

階段昇降には手順があります。

常にいい方の足に対して麻痺してる足が下にあるようにします。

足を出したらもう一方をそろえるという進み方です。

そろえなくて歩けるのならどちらから上り下りしても関係ないのでどちらからでもいいです。

●上がる時: 杖(手)⇒健側(いい方)⇒患側(悪い方)

●下がる時: 杖(手)⇒患側(悪い方)⇒健側(いい方)

 

※体の後ろに杖が来ると後方へバランスを崩しますので注意!

覚え方としては

『上は天国(いい方の足)、下は地獄(悪い方の足)』

上に上る時はいい方の足(天国)から、下に降りる時は悪い方の足(地獄)ということです。

言い方は悪いですが覚えやすいので覚えてくださいね。

5、片麻痺の方の便利用品

こちらの記事を参照⇒ 【片手麻痺の方の便利用品】福祉用具、雑貨、プレゼントにも

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