脳梗塞や認知症の方のリハビリグッズ

手先を使いながら何かを考えて行うことで指のリハビリにも頭のリハビリにもなります。
脳梗塞や脳出血などの脳卒中を起こすと、手にマヒが起きます。
重度のものから軽度のものまで。
重度の場合は自分で訓練をするのは難しいですが、軽度でなんとなく使いにくいという場合にはどんどん使っていくことで動きがよくなっていきます。
病院や施設のリハビリ時には主に作業療法士が指導して行いますが、デイケアでも塗り絵や習字などをレクレーションの一環として普通に行われています。
特別な物を使わなくても大豆やおはじきをつまんで移動させたり、洗濯バサミをつまんでどこかにつけたり外したりするだけでも指先の運動になります。
家にあるものでもよいですが、何かリハビリグッズのような物があった方がやる気になる場合もあるので、手先や脳の活性化によさそうな物を紹介します。
本格的なリハビリグッズを買わなくても、子供のおもちゃもちょうどいいリハビリになるものもあります。
≪目次≫
1、手先・頭に
2、主に頭
3、主に手先
1、手先・頭
ここでは、手先の運動にもなり、頭の体操にもなるものを紹介します。
好きな時に暇つぶし感覚で行えます。
■大人の塗り絵(脳・手)
色の塗り分けは脳の活性化に最適。
これは何の絵でこれって何色だったけ?何色で塗るのがいいかな?と考えることは脳を刺激します。
子供の塗り絵でもいいいですがこちらは大人向けの塗り絵です。
大人用ということで見た目が綺麗なことに加え、プライドを傷つけずに使ってもらうこともできます。
老人施設では認知症の方だけでない方にも普通に使われています。
きいちの塗り絵はレトロな懐かしい感じの絵で、高齢者の方に笑顔も見られます。
ほんとに好きな方は、グラデーションつけて塗ったり、重ね塗りしたり、ほんとにきれいに塗ってます。
その他、ピーターラビット、懐かしい昔のオモチャ、くまのプーさんなどもあります。
ギフトに最適なクーピーとのセットもあります。
■水書きお習字練習シート(脳・手)
水で書けるお習字シートで、乾くと消えるので何度も使えます。
墨汁を使うのと違い汚れずにすみます。
施設でも書道が行われ、手の運動にも脳の活性化にもよいです。
■脳トレゲーム
頭と指先を使うフィンガーアクションゲームです。
音感ゲーム、記憶力ゲーム7、判断力ゲーム、推理力ゲーム、瞬発力ゲーム1、計算力ゲーム、運だめしゲームなど50種類の遊び方ができます。
ちょっと数が多すぎて操作を覚えるのが難しいかも知れません。
ゲームロボット25という25種類の遊びに限られているものもあります。
■箸タイム
お箸を使った指先の訓練です。
ピーナッツ型の物とリング型の物があり、それらを箸でつまんで移動させます。
こちらのおすすめポイントはリング型の方!
ピーナッツ型だけなら、自宅にあるもので代用できますが、リングはとても良くできていて、つまむだけでなく、開く力で持ち上げることもでき、両方の筋肉を鍛えられます。
また、リングを裏返したり、積み重ねたり、様々な使い方ができ、ゲーム台紙の上に決まった置き方で移動させていくゲームもあって、頭を使っていろいろな動かし方を楽しく行うことができます。
動画が分かりやすいのでよかったら見てみてください。
ギフトにもおすすめです!
■立体パズル
形合わせの立体のパズルは紙のパズルよりも持ちやすいです。
さまざまな形のピースを組み合わせ、枠に収まるように頭を使って入れていきます。
こちらは3歳から大人まで難易度を変えて使えるもののようです。
仕切りをつけて難易度を変えることもできます。
子供の知育玩具でもあるようですが、認知症予防にピッタリです。
手も使うので手の運動にもなります。
下記の物は木製で一般的ですが、持ち運びや収納に便利なケースに入ったプラスチックタイプもあります。
■木の知恵の輪(紐抜き)
紐を上手く抜く知恵の輪です。
口コミをみると大人でも難しいようです。
細かい知恵の輪と違い、多少目が悪くてもやりやすいかも知れませんが、目が悪いとちょっと難しそうです。
木のぬくもりもあってあたたかみがあります。
■ルービックキューブ
言わずと知れたルービックキューブ。
面の色をそろえるようにひねって回します。
もちろん頭を使いますが、手首をひねったりするので手の運動にもなります。
ただ、頭の運動というだけも大変なのに、手が思うように動かないとイライラするかも知れません。
あまりに手が動きにくい方はやめた方がいいかも知れません。
■木製の立体型はめパズル
木製の立体パズルです。
9ピースと8ピースでできており、サイズも1辺が6cmなので小ぶりで邪魔にならずおいておけます。
知育玩具として子供用として売られているようですが、子供に買ったものの親が夢中になっているという口コミもありました。
■オセロ
オセロや将棋などは手も使い頭も使うので脳と手先のリハビリになります。
つまむ練習をするのにも頭を使うにもいいです。
マグネット式もあります。
マグネット式は手元が狂ってちょっとぶつかってもバラバラにならずにすむので安心です。
ただし、つまんで持ち上げる力が入りにくい場合、マグネットで張り付いていると取りにくいかも知れません。
版に白黒の球がついていて、回転させるだけの大回転オセロという商品もあります。
つまむのがあまりに難しい場合は、回転させるタイプもよいです。
2、頭のリハビリ
次に脳の活性化によさそうなものを紹介します。
頭のリハビリにと思っても、手の動きが悪いと難しいものもあります。
目の悪さも妨げになるものもあります。
難しすぎるとイライラしたり、やる気や自身がなくなってしまう場合もあるので、体の状態に合ったものを選びましょう。
■高齢者の心を癒すロボット
関西弁でお話をする女の子のロボットです。
5才の女の子のかわいい声でお返事します。
口元も動いて10秒ごとにまばたきも。
施設でも子供や動物型のロボットが認知症の方の精神安定に役だったりしてますよ。
イライラしていたり無表情の方に笑顔が生まれたりします。
お孫さんと遠く離れているおじいちゃんおばあちゃんへのプレゼントにおすすめです。
■ゲーム感覚で問題を解く
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数独 |
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もの忘れ、認知症にならない思い出しテスト 60歳からの脳トレ |
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もの忘れ、認知症にならない漢字思い出しテスト |
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認知症高齢者のための脳を鍛える学習療法ドリル |
言葉や数字を使ったゲーム感覚のクイズで脳を活性化し、認知症予防をしましょう。
認知症予防には適度な運動も脳の活性化になります。
暇つぶしにもよいです。
■大人のクイズ
大人向けのクイズやなぞなぞの本です。
目が悪い方にはちょっと難しいかもしれませんが、そうでない方にはいい暇つぶしになります。
実際見たことがないですが、口コミでは入院している方にあげたと書いている方もいます。
3、手先
最後に、片麻痺や手や指の骨折後など指先の動きが悪くなってしまっている方のリハビリにおすすめなグッズを紹介します。
穴に棒がささっていて抜き差しするペグは病院や施設では定番のリハビリ用品です。
■ペグ(手指の運動)
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高さ比べペグ |
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中型ペグボードセット |
全く動かない方はできませんが、ある程度動くけどぎこちないなどの方に使えます。
穴に順番に棒をさしていったり、さしてある棒をひっくり返していったりします。
太い物より細い物の方がつまみにくく難しいです。
■子供向けの知育玩具
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幾何学ペグボード |
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ハノイの塔 |
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ベーシックパズル(楽天サイト) |
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プラステン |
子供向けの知育おもちゃです。
リハビリ用のペグとほぼ変わらないものもあります。
エイジレス玩具(年齢問わない)というのもありました。
個人的な意見ですので参考程度に。
認知症の方は、「子供のおもちゃなんてバカにして!」と思わ れる方もいるかも知れませんので気を付けてください。
■セラパテ・セラプラスト(手指の運動)
指、手のひら、手首を鍛えるのにちょうど良い治療用の粘土のような物です。
握ったりつまんで引っ張ったり、何かを作って楽しみながら行ったり。
粘土状ですが、普通の粘土と異なり、容器の外に出しておいても固くなったり乾燥したりしません。
6種類の固さがあり色で区別します。
ベージュが一番柔らかく、黒が最も硬いです。
ベージュ(スーパーソフト)⇒ 黄(ソフト)⇒ 赤(ミディアムソフト) ⇒緑(ミディアム) ⇒青(硬いタイプ)⇒ 黒(スーパーファーム)
■ハンドクロストレーナー(指の筋トレ)
見たことありませんが、指を開く力も筋トレできる器具のようです。
もちろんつまむ方向に力を入れる訓練にもなると思います。
柔らかいので握ってもいいと思います。
両手で使うことで手首の訓練もできるようで、使い方はいろいろです。