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デイケアと半日型デイサービスの違い・選び方|リハビリ特化型デイサービスは?

デイケアと半日型デイサービスの違い・選び方

デイケアと半日型のデイサービス(リハビリ特化型)の主な特徴を、勤務した経験を元に紹介します。

私が実際に勤めたり見学に行った施設のやり方です。

施設によってだいぶ違いはあると思うので、実際に通う場合は見学に行ってから決めてくださいね。

≪目次≫

1、デイケア(通所リハビリテーション)

2、半日型デイサービス(通所介護)

3、デイケア・デイサービスの選び方

1、デイケア

デイケアの中には一日型と半日型があります。

デイケアは、『通所リハビリ』という言い方もするので、基本リハビリは行います。

デイケアの半日型は、主にリハビリだけして早く帰りたいというような方が利用します。

私が勤めた数か所のデイケアは10時頃から16時頃までの一日型です。

入浴は希望者だけです。

家族の負担を減らすために預かってもらうという目的で行く場合もあります。

4か所ほど非常勤で働きましたが、どこも入浴、昼食、レク、リハなど全てをする一般的なデイケアのところでした。

利用者の特徴としては、半日型デイサービスよりも介護度の重い方が多いです。

デイケアはリハビリの専門職である理学療法士や作業療法士が必ずいなければいけません。

そのため、自主訓練では難しいような方や、個別で直接リハビリをしてもらいたいような方はデイケアに行きます。

けれども、専門職がいるからといって必ずしも個別でしっかり対応してもらえるとも限らないのが現実です。

利用者に対して配置しなければいけない専門職の数が圧倒的に少ないので、助手に指示を出したり、自主トレの指導や重度の方の介助をしたりしていると、介護度の軽い方には一対一で接する時間は非常に短くなってしまいます。

施設によるとは思いますが、重度で一人では訓練をできない方につきっきりにならざる負えないため、自立度の高い方は自主訓練が多くなりがちです。

自主訓練でも筋力をつけたり持久力をつけたりすることができます。

自主訓練が悪いと言っているわけではありません。

ただ、専門職がいるからといって、個別でついてもらってマッサージのようなことをしてもらったり、常に声掛けしてもらいながら筋トレをしてもらったりできるわけではないということです。

個人的に思ったことですが、デイケアでほぼ自主訓練の場合は、このあと紹介するデイサービスの方がリハビリ効果があると感じます。

2、半日型デイサービス

デイサービスもデイケア同様に入浴、食事、レクレーション、リハビリなどのサービスをうけられます。

デイケアと違うところは、別名『通所介護』という名前からも分かるように、介護メインの施設ということになります。

看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師のうちの誰かがいればいいということになっているので、理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職がいない場合もあります。

一対一で行う個別のリハビリがない場合もあります。

このように聞くと、リハビリをしっかりやりたければデイケアの方がいいと思いますよね?

でもこれもまた違うのです。

デイサービスの中にも、半日型でリハビリ特化型デイサービスというものがあります。

少し前からリハビリ特化型の半日型デイサービスで働いていますが、今まで勤めていたいくつかのデイケアよりも、半日型デイサービスの方がよっぽどリハビリをして体を鍛えられていると感じました。

トレーニングジムのようなマシンがあり、最初から最後まで2、3時間ずっとトレーニングをしています。

もちろん必要に応じて個々で休憩ははさみますが、レクや入浴などはないのでずっとリハビリをしています。

デイケアよりもリハビリをしている時間が圧倒的に長いし、機械がそろっているので多くの筋トレをすることができます。

私の勤めているところのように、デイサービスでもPT・OTなどのリハビリ専門職がいる場合もあります。

毎日ではなくても、曜日によっている場合も。

リハビリ専門職は、個別でリハビリをするというよりは全体を見て訓練を考えたり、必要に応じて個別に評価したりすることが主な仕事となりますが、短時間でも個別でリハビリしてもらえる場合もあります。

デイケアに比べるとしっかりとした個別リハビリは期待できませんので、個別リハビリを希望するのであれば、専門職がいて個別リハビリを行ってもらえるかを問い合わせた方がよいです。

入浴特化型の半日デイサービスというのもあるので、何をメインに行っているデイサービスかの確認が必要です。

3、デイケア・デイサービスの選び方

どちらがリハビリをしっかりできるかということですが、これは介護度の状態によって全然違います。

重度の方はデイケア一択です。

ジムのような半日型デイサービスの場合は、機械に座って自主トレや、ルームランナーで歩行練習をするなどがメインです。

介助をしながらの立ち上がり訓練や歩行訓練や、麻痺のある手足をじっくり動かしてもらうというようなことはあまり期待できません。

デイケアでは必ず専門職がいるため、必要に応じてじっくり体を動かしてもらうことができます。

家族的にはリハビリをしてもらいたいけど、本人はやる気がなく、声掛けをしてもらっていないとリハビリを行ってくれないような場合もデイケアがおすすめです。

デイケアでは、退院後3か月以内だと40分間きっちり個別で見てもらえるという制度(短期集中加算)を取り入れている施設もありますので、病院のように人の手でリハビリをしてもらいやすいです。

デイサービスの場合はそういった制度がないため、施設運営の問題からしてもそこまで専門職をそろえて一人一人にかかわっていくことはできません。

その分、機械を使ってどんどん筋トレをしてもらうというやり方になります。

そのため、自分で運動しようという気のない方の場合はデイサービスでのリハビリは難しいです。

自分一人で歩けたり、軽く付き添うくらいで歩けるような方でやる気のある方は、リハビリ特化型の半日型デイサービスの方おすすめです。

長く運動をすることができます。

デイケアでのリハビリは、声をかけられてからリハビリ室に行き、数分か、長く自主トレを行ったとしても1時間くらいでリハビリを終えて自分の席に戻るやり方が多いです。

場所によっては機械がたくさんあるところもあるとは思いますが、私が勤めたところは機械をたくさん置いているというところはなかったです。

リハビリ特化型デイサービスでは、過ごす部屋とリハビリ室が分かれているという形ではなく、過ごす部屋がそのままリハビリ室という感じになっていたりします。

全体的に狭いところが多いのではないでしょうか。

トレーニングジムに通う感じです。

少し休憩してはマシンを行うということを繰り返すので、通っている時間はずっと運動を行います。

ここまで話した内容は、リハビリ効果という視点での施設の選び方です。

もう一つ重要な選び方は、本人が何を望んでいるかです。

一日ゆったり過ごすデイケア(一日型のデイサービスも)では、他の利用者とお話をしたりレクレーションを楽しんだりするコミュニケーションの時間があります。

けれども、トレーニングジムのような半日型デイサービスでは、流れ作業のように次から次へと機械をこなしていくため、ゆっくり話をする時間はありません。

全員が通ってきてそろうまでの時間や、最後にお茶したりするちょっとしたコミュニケーションタイムはありますが、デイケアに比べると格段に少ないです。

このようなやり方が好きかどうかは分かれるところ。

もともと運動が好きでなければ、運動だけして帰るというのは苦痛になると思います。

リハビリ目的なだけでなく、コミュニケーションも楽しみたい、老人会のような感覚で行きたいというのであれば1日型のデイケアや通常のデイサービスの方がむいています。

逆に、レクレーションをしたり、だらだらと一日施設で過ごすのが嫌でリハビリだけして帰りたいという方もいます。

特に若い方や男性の方はそういう傾向にあります。

そういう方は、お風呂目的なら半日型の通常のデイサービス、マシーンを使ったリハビリが目的なら半日型のリハビリ強化型のデイサービスがむいています。

最初にも書きましたが、デイケアやデイサービスは施設によってだいぶやり方は違います。

半日型デイサービスも同様です。

実際に見学に行き、よさそうであれば一日体験をし、自分にあった施設を選びましょう。