「健康に役立つものをプレゼントしたいけれど、何を選べばいいか分からない」
ご両親や祖父母への贈り物を考えるとき、こんなふうに迷うことがありますよね。
健康グッズには、体を温めるもの、疲れた体をケアするもの、自宅で運動できるものなど、さまざまな商品があります。ただ健康によさそうというだけで選ぶと、「操作が難しくて使わない」「置く場所がない」となってしまうこともあります。
この記事では、高齢者の毎日の生活に取り入れやすい健康グッズを、目的別に紹介します。体の状態や普段の過ごし方を考えながら、使いやすいものを選んでみてください。

体を温める健康グッズ
高齢になると、手足や腰などに冷えを感じやすくなる方がいます。冬だけでなく、冷房の効いた部屋で足元が冷えることもあります。
ここでは、椅子に座ったまま使えるものや、腰や足などを温めやすいグッズを紹介します。
ホットマット

ホットマットは、冷えやすい部分を手軽に温められるグッズです。肩や腰、膝など、温めたい場所に当てて使えるタイプもあります。
慢性的な肩こりや腰、膝などの痛みは、温めることで楽になりやすいです。
こちらの商品は次のような特徴があります。
- 3段階のタイマー付
- タイマーを設定しない場合でも60分で自動でオフになる
- 6段階の温度設定
- 丸洗い可能
- PSE認証を取得

【温める時のアドバイス💡】
ぎっくり腰のような急性期の痛みや、腫れていたり熱を持っていたりする関節の痛みの場合、温めることで炎症が悪化して痛みが増すことがあります。温める時は状態をみて温めましょう。温めてみて余計痛くなるようならすぐに温めるのをやめてください。
充電式湯たんぽ

お湯を入れ直す必要がなく、専用の充電器で充電して使えるタイプの湯たんぽです。一般的な湯たんぽのように、熱いお湯を用意する手間がありません。
布団の中に入れて使用するほか、カバーの中に手を入れて手先を温めたり、腰や足などに当てたりできます。
こちらの商品は、体に当てての使用なら4時間、お布団の中に入れての使用は8時間、使うことができます。PES認証を取得した安心な商品です。
腰すっぽりヒーター

椅子やソファーに置いて、腰からお尻にかけて温められるヒーターです。こたつに入るために立ち座りをするのが大変な方にも使いやすいでしょう。
椅子に座ったまま使えるので、テレビを見たり本を読んだりしながら体を温められます。
椅子に座って過ごす時間が長い方なら、座った姿勢のまま使える温熱グッズが向いています。ひざ掛けなどと組み合わせれば、足元まで温かくできます。
パネルヒーター

パネルを足元や腰の近くに立てて使うタイプの暖房器具です。コンセントにつなぐだけで使えるので、寒い場所を部分的に温めたいときに向いています。
4段階(2、4、6、8時間)のタイマー設定ができます。温度設定は5段階(65℃、60℃、55℃、50℃、45℃)から選べます。
45℃傾くと勝手に電源オフになるので、倒れてしまった時も安心です。
PSE認証取得しています。

【PTの福祉用具選びアドバイス💡】
椅子に座っている場合、電気毛布だとふくらはぎ側などの後面はスースーします。
ハイタイプのこたつが便利ではありますが、もっとコンパクトなものがいいというときにはこちらは便利です。
私は平たいパネルヒーターを使用したことがあるのです、熱く感じることもありました。使うときには温度調整に注意しましょう。
体をほぐすマッサージグッズ
肩や腰、足などの疲れが気になる方には、家で使えるマッサージグッズも候補になります。
大きな機械から手軽なものまで種類が多いので、使う場所や本人の体力に合わせて選びましょう。
フットマッサージャー

歩く時間が少ない方は、足のだるさやむくみ、冷えなどを感じることがあります。フットマッサージャーなら、椅子に座ったままやベッドに寝たまま足やふくらはぎを刺激できます。
コードレスなのでテレビを見ながらなど好きな場所で使えて、毎日のくつろぎ時間に取り入れやすい健康グッズです。

【知っておきたい知識💡】
心臓病などでマッサージを控えたほうがよい場合があります。心配な場合は、主治医に確認してもらいましょう。血栓ができやすい方は、マッサージをすることでできた血栓が剥がれ、心臓や脳などに飛ぶと危ないと言われています。
ドクターエア エクサガン

肩や腰などの筋肉のこりが気になる方には、手に持って使えるマッサージガンもあります。
紹介しているタイプは約365gと軽く、使いたい場所へ持っていきやすいのが特徴です。肩、腰、太もも、ふくらはぎ、足裏など、疲れを感じる部分に軽く当てて使用します。
アタッチメントを交換できるので、体の部位に合わせて刺激の感じ方を変えられます。

【PTの福祉用具アドバイス💡】
私自身も似たタイプを使用していますが、特に足裏に使うとすごく足が楽になる感じがして助かっています。
マッサージチェア
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設置するスペースと予算に余裕があるなら、全身をゆったりケアできるマッサージチェアも選択肢になります。
座った状態で肩、背中、腰、お尻、脚などをまとめてケアできるのが魅力です。
こちらは158度リクライニングするので、半分倒した状態でゆったりと全身のマッサージを受けられます。

【PTの福祉用具選びアドバイス💡】
椅子などに置いて使うマッサージシートを使用したことがありますが、やはりフィット感は得られず、椅子に上手くおくのもなかなか難しいです。マッサージ用品ならマッサージチェアか手で持てるマッサージガンが使いやすいかと思います。
ヒーター付きフットマッサージ機

足をもみほぐす機能に加えて、温めながら使えるフットマッサージ機です。マッサージと温熱の両方を使いたい方に向いています。
強めの刺激が苦手な場合は、足裏のパッドを取り外して刺激を調整できます。
こちらは効果・効能がしっかりと認められている医療機器になります。
木製マッサージローラー

電源を使わず、足裏で転がして使えるシンプルな健康グッズです。
昔ながらの竹踏みのような足裏刺激グッズをローラー状にしたような形で、足を前後に動かすことで表面の突起が足裏を刺激します。

【PTのリハビリ用品チェック💡】
木製ならではの素朴な雰囲気があります。電化製品よりも昔ながらのシンプルな健康器具を好む方への贈り物にも向いています。電化製品の操作が苦手な方でも抵抗なく使えますね。
自宅で体を動かせる運動器具
外出する機会が減ると、日常生活の中で体を動かす量も少なくなりがちです。
自宅で使える運動器具なら、天候を気にせず体を動かせます。ただし、運動器具は体力や歩行能力に合わないものを選ぶと転倒などにつながることがあります。本人が無理なく使えるかを確認してから選びましょう。
リカンベントバイク

背もたれのあるタイプのエアロバイクで、通常の自転車型よりも座った姿勢を保ちやすいのが特徴です。
足を動かす力がある方なら、下肢の運動や体力づくりに利用できます。背もたれがあることで姿勢が安定しやすい一方、乗り降りには注意が必要です。

【PTのリハビリ用品アドバイス💡】
座っている姿勢が安定してでしたら、自転車のような形のエアロバイクでも大丈夫かと思いますが、座っている姿勢が不安定な場合には背もたれがあって足を前に出してこぐタイプの方が安心です。デイサービスには両方置いてありますが、やはり背もたれがついたこういった形を使う方の方が多いです。
エクササイザー

椅子に座ったまま、足でペダルをこぐタイプの運動器具です。コンパクトなのでリビングなどに置いてテレビを見ながら運動できます。
こちらは電源を使わないタイプなのでコンセントの位置を気にせず好きな場所で使えます。
ミニバイク

こちらも椅子に座ってペダルをこぐタイプですが、一般的な自転車型の運動器具よりコンパクトなのが特徴です。
置き場所を取りにくく、足の運動を日常生活に取り入れたい方に向いています。比較的手頃な価格の商品も多いため、健康グッズのプレゼントとしても選びやすいでしょう。
ルームウォーカー

「外を歩くのは少し不安だけれど、歩く運動は続けたい」という方には、自宅で歩けるルームウォーカーがあります。
高齢者の場合は、長い手すりが付いていて速度を低く設定できるタイプがおすすめです。
ただし、歩行中に足が止まりやすい方や、ふらつきが強い方には向きません。
運動器具をプレゼントするときは、商品そのものだけでなく「本人が安全に使えるか」を確認しましょう。

【PTのリハビリ用品アドバイス💡】
安価なタイプもありますが、高齢者の場合は持ち手が縦に長い方がつかまりやすく、バランスもとりやすいので安心です。後ろに落ちると大変なので、コンパクトすぎるタイプは選ばないようにしましょう。
ストレッチボード

ふくらはぎやアキレス腱を伸ばすために使う運動グッズです。歩く量が少ない方は足首が硬くなることがあり、足首の動きが小さくなると歩行時につまずきやすくなることがあります。
ストレッチボードに乗ることで、立った状態でふくらはぎをゆっくり伸ばせます。
ただし、立って使う器具なので、ふらつきがある方には注意が必要です。使用するときは手すりや安定した家具につかまりましょう。
角度を細かく調節できるか、今どの角度に設定されているか分かりやすいかも選ぶときのポイントです。時々急な角度からしか設定できないものもあります。

【PTのリハビリ用品アドバイス💡】
足首があまり反らなくなると、歩くときにつま先が床に引っかかりやすくなります。ストレッチボードは便利ですが、立って使うことが難しい方には無理に立たせないようにしましょう。座って使ってもある程度アキレス腱のストレッチはできます。
健康管理に役立つグッズ
毎日の体調を確認したり、家族が離れた場所から様子を見たりできる健康管理グッズもあります。
特に一人暮らしの方や、体調の変化を家族にも把握してもらいたい方には、こうした見守り機能付きの商品が役立ちます。
見守り機能付きスマートウォッチ
腕時計のように身につけて、心拍や血圧、体温、歩数、位置情報などを確認できる見守りタイプのスマートウォッチです。
どれくらい歩いたか、心拍数は上がり過ぎていないかなど自分で健康管理をすることができます。
こちらはスマートフォン不要で操作できるタイプで、一つだけあるボタンを押して現在の状態を確認できるなど、機械の操作が苦手な方にも使いやすい設計になっています。
さらに、緊急時にボタンを長押しして家族へSOSを知らせたり、家族側から本人の状態を確認したりもでき、高齢者向けです。
利用するには2,640円の月額利用料、本体代(購入またはレンタル)が必要ですが、本体代がかからず月額利用料だけで試せるトライアルプラン(最長3か月)があります。


【ここがおすすめ💡】
ボタンは一つのみ、スマホを持っていなくても使えるという点が高齢者向きです。月額利用を解約後は、本人用の普通のスマートウォッチとして使えます。
下記の記事で機能について詳しく紹介しています。

その他
「運動器具ほど本格的なものはいらないけれど、毎日の体のケアに使えるものがほしい」という方には、クッションやネックレスなどもあります。
使い方が簡単で、普段の生活に取り入れやすいものを中心に紹介します。
足用クッション

足のむくみが気になる方には、足を少し高くして休める足用クッションがあります。
仰向けで横になるときに足を乗せることで、足を心臓より高い位置に保ちやすくなります。専用の足枕だけでなく、クッションや座布団を使う方法もあります。
膝に痛みがある方は、足首だけを高くすると膝が浮いて負担になることがあります。膝の下にもクッションが入るようにして、無理のない姿勢で使いましょう。

【PTの福祉用具アドバイス💡】
膝に痛みがある方は、足首だけを高くすると膝が浮いて膝に痛みを感じることがあります。膝の下にもクッションが入るようにして、無理のない姿勢で使いましょう。
磁気ネックレス
医療機器タイプ

肩こりが気になる方には磁気ネックレスもおすすめです。
こちらのDr.レダシルマはCMで大人気のプチシルマ(ゲルマニウム粒)をネックレスの裏面に装着したネックレスです。
プチシルマ(ゲルマニウム粒)がコリを刺激する一般医療機器認定された商品です。
留め具はパチッと留めるタイプなので、一般的なネックレスよりは留めやすいです。
天然石を使ったアクセサリータイプ


医療機器などにこだわらないようでしたら、天然石を使用したおしゃれな磁気ネックレスもあります。
ネックレスの留め具を引っ掛けて留めるのが難しい場合には、マグネットでくっつけて留めるようにできるパーツ(マグネットクラスプ)を使うと便利です。
こちらのマグネットクラスプは私も使用しています。ゴールドとシルバーがあります。

物によってはマグネットが取れてしまったものもあるのですが、こちらは問題なく使えています。

【ここがおすすめ💡】
ギフトの定番のアクセサリーかつ健康用品にもなるので一石二鳥でいいですね。ふだんからネックレスをつけられている方は大丈夫ですが、指先が不自由な場合は自分でつけられそうか考えてからにしましょう。
高齢者への健康グッズは「使う場面」を考えて選びましょう
健康グッズは種類が多いので、人気がある商品を選ぶだけではなく、贈る相手が普段どのように過ごしているかを考えてみましょう。
たとえば、
- 冷えを感じやすい方には温熱グッズ
- 足の疲れやむくみが気になる方にはフットケア用品
- 肩や腰のこりが気になる方にはマッサージ用品
- 運動不足が気になる方には座って使える運動器具
- 一人暮らしで家族が心配している方には見守り機能付き商品
というように、本人の生活に合わせると選びやすくなります。
また、高齢者へのプレゼントでは「使いこなせるか」も確認しましょう。ボタンが小さい、操作が複雑、重くて持ち運べないといった商品は、せっかく贈っても使わなくなってしまうことがあります。

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