老人ホーム入居までの流れ|相談から契約・入居までを解説

「そろそろ老人ホームを考えた方がいいのかな」と思っても、施設を探すところから入居するまで、何をすればいいのか分からない方も多いですよね。

老人ホームへの入居は、いきなり申し込むわけではありません。入居を考える→条件を整理する→施設を探す→見学する→申し込む→入居前の確認→契約→入居という流れで進むのが一般的です。

この記事では、老人ホームを探し始めるところから実際に入居するまでの流れを、順番に分かりやすく説明します。施設選びで確認したいポイントや、入居前に準備しておきたいことも紹介します。

老人ホーム入居までの大まかな流れ

老人ホームへの入居は、次のような流れで進みます。

  1. 入居を考える
  2. 本人と家族の希望を整理する
  3. 老人ホームを探す
  4. 候補の施設に問い合わせる
  5. 施設を見学する
  6. 入居申し込みをする
  7. 本人の状態や生活について面談する
  8. 入居審査・入居可否の確認
  9. 契約内容と費用を確認する
  10. 入居日を決める
  11. 必要な物を準備する
  12. 契約・入居

施設によって順番や必要な手続きは少し違いますが、大きな流れはこのようになります。

まるるん
まるるん
入居を急いでいないなら、元気なうちから施設をいくつか見ておきましょう。実際に見学すると「ここなら暮らせそう」「ここはちょっと違う」と分かりやすくなります。

STEP1:老人ホームへの入居を考える

まずは、なぜ老人ホームへの入居を考えるのかを家族で整理しましょう。

「一人暮らしが心配になってきた」「転倒が増えた」「家族だけでは介護が難しくなった」など、きっかけは人それぞれです。

入居の理由がはっきりすると、必要な施設やサービスも見つけやすくなります。

今すぐ入居が必要なのか考える

入居を急ぐ必要があるのか、それとも数か月から数年かけて探せるのかでも、施設の探し方は変わります。

例えば、退院後に自宅で生活することが難しい場合は、短期間で施設を決めなければならないこともあります。

一方、今は自宅で生活できているけれど、将来に備えて探しているのであれば、時間をかけて複数の施設を比較できます。

STEP2:本人と家族の希望を整理する

施設を探す前に、「どんな生活をしたいか」を整理しておきましょう。

例えば、次のような項目です。

  • できるだけ自宅の近くがいい
  • 家族が面会しやすい場所がいい
  • 個室で暮らしたい
  • 食事を楽しみたい
  • 外出や外泊を続けたい
  • 認知症になっても住み続けたい
  • 介護が必要になっても対応してほしい
  • できるだけ費用を抑えたい

すべての希望を満たす施設を見つけるのは難しいため、「絶対に譲れない条件」と「できれば叶えたい条件」に分けておくと選びやすくなります。

STEP3:老人ホームを探す

希望する条件が整理できたら、条件に合う施設を探します。

老人ホームには、介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、特別養護老人ホームなど、さまざまな種類があります。

施設の種類によって、受けられる介護サービスや費用、入居できる条件などが違います。

どの種類が本人に合うのか分からない場合は、ケアマネジャーや地域包括支援センターなどに相談してみましょう。

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費用の上限も決めておく

施設探しでは、入居時に必要な費用だけでなく、毎月の費用も確認します。

月額料金以外に、介護保険の自己負担額、医療費、薬代、日用品代などがかかる場合もあります。

「月々いくらまでなら無理なく払えるか」を家族で話し合っておきましょう。

STEP4:気になる施設へ問い合わせる

候補が見つかったら、施設へ電話や問い合わせフォームなどから連絡します。

このときに、本人の年齢や介護度、現在の生活状況、希望する入居時期などを伝えます。

施設によっては、現在の状態では対応できないこともあります。先に状況を伝えておけば、見学してから「入居条件に合わなかった」と分かることを減らせます。

問い合わせ時に聞いておきたいこと

  • 現在空室があるか
  • 入居待ちはあるか
  • 入居できる介護度か
  • 認知症への対応が可能か
  • 医療的な対応が可能か
  • 入居までどのくらいかかるか
  • 見学できる日時

STEP5:施設を見学する

候補を絞ったら、実際に施設を見学します。

ホームページやパンフレットだけでは分からないことも多いため、施設選びでは実際に見て確認することが欠かせません。

居室や食堂、浴室などの設備だけでなく、職員の対応や入居者の様子も見てみましょう。

また、「今は自分で歩けるけれど、歩けなくなったらどうなるか」「認知症が進んだ場合も住み続けられるか」など、将来についても質問しておきます。

見学時の確認ポイントについては、下記の「老人ホーム見学で確認したいポイント」も参考にしてください。

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STEP6:入居を申し込む

見学して「ここに入居したい」と決めたら、施設へ入居申し込みをします。

申し込みの際には、申込書のほかに、本人の健康状態や介護状況が分かる書類などを求められることがあります。

必要な書類は施設によって違うため、何を準備すればよいのか確認しましょう。

申し込みをしただけでは入居決定ではない

入居申し込みをした後、本人の状態や施設側の受け入れ体制などを確認します。

特に介護や医療の必要性が高い場合は、施設で対応できるかどうかが確認されます。

空室があっても、本人の状態によっては入居できないこともあります。

STEP7:本人の状態について面談を受ける

申し込み後は、施設の職員と本人・家族で面談を行うのが一般的です。

現在の身体状態や認知機能、持病、服薬状況、生活習慣などについて確認されます。

例えば、次のようなことを聞かれます。

  • 歩行や車椅子での移動ができるか
  • トイレは自分でできるか
  • 入浴には介助が必要か
  • 食事は自分で食べられるか
  • 認知症の症状があるか
  • 夜間に介助が必要か
  • 持病や服薬があるか
  • 医療的な処置が必要か

施設側も、入居後に必要な介護や医療対応を判断するために確認しています。

まるるん
まるるん
面談では「できること」だけでなく、「困っていること」も正直に伝えましょう。家族が施設に伝え忘れると、入居後に「聞いていた状態と違う」となってしまうことがあります。

STEP8:入居できるか確認する

面談や必要書類の確認が終わると、施設側で入居できるかどうかを判断します。

入居可能となれば、契約に進みます。

ただし、施設によっては入居待ちになることもあります。その場合は、空室が出るまで待つのか、別の施設を探すのかを家族で考えます。

STEP9:契約内容と費用を確認する

入居が決まったら、契約前に重要事項を確認しましょう。

特に確認したいのは、次の項目です。

  • 入居時に必要な費用
  • 毎月の基本料金
  • 介護サービスの自己負担額
  • 医療費や薬代
  • 食費
  • おむつ代
  • 理美容代
  • 通院や外出時の費用
  • 退去が必要になる条件
  • 退去時の費用

契約書や重要事項説明書は、分からないところをそのままにせず、一つずつ確認しましょう。

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STEP10:入居日を決める

契約内容に納得したら、施設と入居日を決めます。

入居日は、現在住んでいる自宅の退去や、病院からの退院などにも関係します。

家族の予定や荷物の準備なども考え、無理のない日程を組みましょう。

STEP11:入居に必要な物を準備する

入居する施設によって、持ち込める物や必要な物は違います。

一般的には、衣類、タオル、洗面用品、室内履き、日用品などを準備します。

ただし、ベッドやカーテン、家具、テレビなどが備え付けられている施設もあります。

施設から持ち物リストをもらったら、それを確認して準備しましょう。

持ち込みできない物もある

火を使う器具や危険物など、安全上の理由で持ち込みできない物があります。

また、家具や家電についてもサイズや種類に制限がある場合があります。

大きな家具を購入する前に、必ず施設へ確認しましょう。

STEP12:いよいよ入居

準備が整ったら、いよいよ入居です。

入居当日は、施設で必要な手続きを行ったり、荷物を居室へ運び込んだりします。

職員から施設での生活ルールや、緊急時の連絡方法などについて説明を受けることもあります。

本人が新しい環境に慣れるまでは、家族もできるだけ様子を見に行きましょう。

老人ホーム探しから入居まではどのくらいかかる?

入居までにかかる期間は、施設の種類や空室の有無、本人の状態などによって変わります。

すぐに入居できる施設もあれば、申し込みから入居まで時間がかかる施設もあります。

特に人気のある施設や、空室が少ない施設では、入居待ちになることもあります。

そのため、退院日が決まってから探し始めるのではなく、入居が必要になりそうだと感じた段階から施設探しを始めると選択肢を増やせます。

急いで老人ホームを探す場合はどうする?

「病院から退院することになったけれど、自宅での生活は難しい」という場合は、短期間で施設を探さなければならないことがあります。

その場合は、家族だけで探すのではなく、病院の医療ソーシャルワーカーやケアマネジャー、地域包括支援センターなどに相談しましょう。

本人の状態や退院予定日を伝えると、条件に合う施設を探す手助けをしてもらえることがあります。

急いでいる場合でも、費用や介護体制、退去条件などは確認しておきましょう。

老人ホーム入居前に確認しておきたいこと

入居直前になって慌てないよう、次の項目を確認しておきましょう。

確認項目 確認する内容
費用 入居時費用、月額費用、追加料金
介護 必要な介助に対応できるか
医療 通院、服薬、医療的な処置への対応
認知症 症状が進んだ場合も住み続けられるか
夜間 夜間の職員体制と緊急時の対応
面会 面会時間や予約の有無
外出 外出・外泊のルール
退去 退去が必要になる条件
持ち物 必要な物、持ち込めない物
まるるん
まるるん
施設が決まったら、家族だけで準備を進めず、本人にも分かる範囲で予定を伝えてあげましょう。住み慣れた家を離れるのは大きな変化です。本人が納得して入居できるように進めていきましょう。

老人ホームを探している方へ

老人ホームへの入居を考え始めたら、まずは気になる施設の資料を取り寄せて比べてみましょう。

費用やサービス、介護・医療への対応などを確認して、候補をいくつかに絞ってから見学すると、施設選びを進めやすくなります。

資料請求のメリットや選び方をこちらの記事で詳しく紹介しています。

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まとめ

老人ホームへの入居は、施設を探してすぐに入居するのではなく、希望を整理する→施設を探す→見学する→申し込む→面談・入居審査→契約→入居準備→入居という流れで進めます。

施設を選ぶときは、現在の本人の状態だけでなく、介護が必要になった場合や認知症が進んだ場合にも住み続けられるか確認しましょう。

また、入居費用や月額料金だけでなく、医療費や介護サービス費、日用品などの追加費用も含めて考えることが必要です。

急いで入居先を探す場合は、病院の相談員やケアマネジャー、地域包括支援センターなどにも相談しましょう。

時間に余裕があるなら、いくつかの施設を見学して比べてみると、本人と家族に合った施設を選びやすくなります。

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