「リハビリに行きたくない」
「今日はやりたくない」
と言われると、家族としては心配になりますよね。
しかし、高齢者がリハビリを嫌がることは決して珍しいことではありません。
無理に続けさせようとすると、かえってリハビリそのものが嫌になってしまうこともあります。
まずは「なぜ嫌なのか」を考え、その理由に合った対応をすることが大切です。
リハビリを嫌がる主な理由
体が疲れている
高齢になると回復に時間がかかります。
本人は「今日は体が重い」「疲れが残っている」と感じていることがあります。
痛みがある
関節痛や筋肉痛などがあると、体を動かすこと自体が苦痛になります。
無理に運動を続けると、さらに嫌な印象を持ってしまうことがあります。

「痛いからやりたくない」と言う場合は、痛みを我慢して続けるのではなく、まず原因を確認することが大切です。運動内容や負荷を調整するだけで痛みが軽減して続けられることもあります。
効果を感じられない
リハビリは少しずつ積み重ねていくものです。
すぐに変化が出ないため、「やっても意味がない」と感じてしまう方もいます。
気持ちが落ち込んでいる
病気やケガの後は、自信を失ったり、意欲が低下したりすることがあります。
このような場合は、励ますよりも気持ちに寄り添うことが大切です。
無理に勧めるのは逆効果になることも
「頑張って」「やらないと歩けなくなるよ」と強く言ってしまいたくなるかもしれません。
しかし、本人にとってはプレッシャーになり、さらに拒否が強くなることがあります。
家族が良かれと思って言った言葉でも、本人には責められているように感じることがあります。
家族ができる声かけのコツ
本人の気持ちを否定しない
まずは「今日はやりたくないんだね」「疲れているんだね」と気持ちを受け止めることが大切です。
頭ごなしに否定されると、本人はますます心を閉ざしてしまいます。
一度気持ちを受け止めたうえで、「少しだけやってみようか」と提案する方が受け入れてもらいやすくなります。
目標を小さくする
「30分運動しよう」ではなく、「5分だけ歩こう」「椅子から5回立ち上がろう」など、小さな目標から始めるのがおすすめです。
達成できたという成功体験が、次の意欲につながります。

リハビリは「続けること」が最も大切です。1回でたくさん運動するよりも、「今日は少しだけできた」を積み重ねた方が、長い目で見ると良い結果につながります。
できたことを褒める
「昨日より歩けたね」「今日は最後までできたね」など、小さな変化でも声をかけましょう。
結果ではなく、取り組んだこと自体を認めることが大切です。
好きなことと組み合わせる
音楽を聴きながら体操をしたり、散歩を兼ねて買い物へ行ったりするなど、楽しみと組み合わせる方法もあります。
「リハビリをする」という意識よりも、「好きなことをするついでに体を動かす」という方が続きやすい方もいます。

運動が好きではないという方もいます。もともと体を動かすことが嫌いな人にとっては、特別な理由がなくても、運動を伴うリハビリは気が進まないものです。そういう方はリハビリという言葉自体拒否反を示すと思うので、好きな何かをすることがリハビリにもなっているという環境を考えるのがいいです。
こんな場合は専門職へ相談しましょう
次のような場合は、家族だけで解決しようとせず、担当の理学療法士や作業療法士、ケアマネジャー、主治医へ相談しましょう。
- 痛みが強くて運動できない
- 急に歩けなくなった
- 以前より極端に意欲が低下した
- 転倒が増えてきた
- 認知症の症状が進み、拒否が強くなった
リハビリ内容や運動量を見直すことで、無理なく続けられるようになることもあります。

リハビリを嫌がる原因は一つではありません。痛みや疲労だけでなく、運動内容が本人の体力に合っていない場合もあります。「やる気がない」と決めつけず、一度専門職へ相談してみましょう。
まとめ
高齢者がリハビリを嫌がるのは珍しいことではありません。
無理に頑張らせようとすると、かえって拒否感が強くなることがあります。
まずは嫌がる理由を理解し、本人の気持ちに寄り添いながら、小さな成功体験を積み重ねていくことが大切です。
家族だけで悩まず、必要に応じて理学療法士や作業療法士、ケアマネジャーなどの専門職にも相談しながら、その人に合った方法でリハビリを続けていきましょう。

理学療法士によってリハビリのやり方はけっこう違いします。厳しい人は厳しいですし、話し方がきつい方も中にはいるかも知れません。施設のリハビリを嫌がるようでしたら、やり方が嫌な場合もあるので、本人によく話を聞いてみてください。
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