「介護保険の認定調査では何を聞かれるの?」
「何か準備しておいた方がいい?」
と不安に感じている方もいるのではないでしょうか?
認定調査は、現在の身体や認知機能の状態、日常生活でどのくらい介助が必要かを確認する大切な調査です。
普段の生活を正しく伝えることで、本人の状態に合った要介護認定につながります。
この記事では、認定調査で確認される内容や当日の流れ、家族が知っておきたいポイントについて分かりやすく解説します。
介護保険の認定調査とは?
認定調査とは、要介護認定を行うために、市区町村から委託された認定調査員が本人の心身の状態や生活状況を確認する調査です。
認定調査の結果は、主治医意見書とあわせて介護認定審査会で審査され、要支援・要介護区分が決定されます。
調査は自宅や病院、施設などで行われることが一般的です。

認定調査は「できる・できない」を確認するだけではありません。どの程度の介助が必要か、日常生活でどのような困りごとがあるかも重要な判断材料になります。
認定調査では何を聞かれる?
身体の状態について
歩行や立ち上がり、階段の昇降、着替え、食事、排泄、入浴など、日常生活動作について確認されます。
「一人でできるのか」「見守りが必要か」「介助が必要か」といった点が調査されます。
認知機能について
記憶力や理解力、時間や場所が分かるか、意思疎通ができるかなどについて確認されます。
認知症がある場合は、物忘れだけでなく、徘徊や昼夜逆転、危険行動などについて質問されることもあります。
日常生活の様子について
普段どのように生活しているか、家族からどのような介助を受けているかも確認されます。
一人暮らしか家族と同居しているかなど、生活環境について質問されることもあります。
認定調査当日の流れ
本人への聞き取り
まずは本人へ現在の生活や身体の状態について質問があります。
本人が答えられる内容は本人が回答しますが、難しい場合は家族が補足しても問題ありません。
簡単な動作の確認
椅子から立ち上がる、歩く、腕を上げるなど、簡単な動作を確認する場合があります。
無理をする必要はなく、普段どおりに行うことが大切です。

「調査だから頑張らなければ」と普段以上に無理をしてしまう方もいます。しかし、日頃できていないことまで行うと、実際の生活より軽く評価される可能性があります。普段どおりの様子を見てもらいましょう。
家族が同席するときのポイント
普段の様子を具体的に伝える
認定調査は短時間で行われるため、その日だけでは普段の生活を十分に把握できないことがあります。
本人が「できます」と答えても、実際には時間がかかったり、家族の介助が必要だったりする場合は、その様子を具体的に伝えましょう。
例えば、次のような内容を伝えると調査員に状況が伝わりやすくなります。
- 歩くときに転倒しそうになることが増えた
- 一人では入浴できず見守りが必要
- 服の前後が分からず着替えを手伝っている
- 薬の飲み忘れが多く声かけが必要
- 夜間に何度も起きて見守りをしている
困っていることを遠慮せず話す
「家族だから頑張るのは当たり前」と考え、介護の大変さを伝えない方もいます。
しかし、介護の実態を正しく伝えることは、本人に必要な支援につながる大切な情報です。
介護で困っていることや負担に感じていることは、遠慮せず調査員へ伝えましょう。

認定調査では、本人が緊張して普段よりしっかり受け答えできることがあります。一方で、自宅では転倒や物忘れが頻繁に起きていることもあります。調査当日の様子だけでなく、「普段はどうなのか」を家族が補足することが大切です。
認定調査で注意したいこと
無理に良く見せない
「迷惑をかけたくない」「まだ大丈夫」と無理をしてしまうと、実際の生活より軽く評価される可能性があります。
できないことや介助が必要なことは、ありのまま伝えましょう。

実際よりも軽い介護度になってしまうと、使えるはずのサービスが使えなくなってしまいます。デイサービスを利用できる回数も介護度に変わってきます。
メモを準備しておく
当日は緊張して伝えたいことを忘れてしまう場合があります。
普段困っていることや介助が必要な場面を書き出しておくと、落ち着いて説明できます。
よくある質問(FAQ)
Q. 家族は認定調査に同席した方がよいですか?
A. 可能であれば同席することをおすすめします。本人だけでは伝えきれない普段の様子や介護の状況を補足できるためです。
Q. 認定調査の時間はどのくらいですか?
A. 状況によって異なりますが、一般的には30~60分程度で終了することが多いです。
Q. 認定調査で介護度は決まりますか?
A. いいえ。認定調査だけで決まるわけではありません。主治医意見書とあわせて介護認定審査会で総合的に判定されます。
まとめ
介護保険の認定調査では、身体機能や認知機能だけでなく、日常生活でどの程度介助が必要かを確認します。
認定調査当日は、普段どおりの様子を伝え、家族も日常生活で困っていることを具体的に説明するようにしましょう。
本人の状態を正しく理解してもらうことが、必要な介護サービスにつながります。不安なことがあれば、事前にケアマネジャーや地域包括支援センターへ相談するようにしましょう。
介護保険制度は改正されることがあります。また、自治体によって利用できるサービスや手続きが異なる場合があります。最新の制度や利用条件については、お住まいの市区町村や厚生労働省の情報をご確認ください。不明な点は、地域包括支援センターや担当のケアマネジャーへ相談すると安心です。
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