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高齢者の心不全とは?初期症状や受診の目安を解説

心不全とは、心臓の働きが低下し、全身へ十分な血液を送り出せなくなった状態のことです。

病名というよりも、「心臓の機能が弱くなって起こるさまざまな症状」をまとめた状態を指します。

高齢になるほど心臓の働きは少しずつ低下し、高血圧や心筋梗塞、不整脈などの病気がある方では心不全を発症しやすくなります。

初めは症状が軽いため、「年齢のせいかな」と思ってしまい、受診が遅れることもあります。

しかし、早めに気付いて治療を始めることで、症状の悪化を防げる可能性があります。

高齢者に多い心不全の症状

少し動いただけで息切れする

階段を上ったときだけでなく、平地を歩くだけでも息切れするようになることがあります。

以前は問題なくできていた家事や散歩で疲れやすくなった場合も注意が必要です。

症状が進行すると、横になっているだけでも息苦しさを感じることがあります。

足や足首がむくむ

心臓の働きが低下すると血液や水分が体にたまりやすくなります。

夕方になると靴がきつくなる、靴下の跡がなかなか消えないといった変化も、心不全の初期症状の一つです。

体重が急に増える

食べ過ぎていないのに数日で体重が増えた場合は、体内に水分がたまっている可能性があります。

毎日体重を測ることは、心不全の悪化を早く見つけるためにも大切です。

疲れやすくなる

心臓から全身へ十分な血液が送られないため、少し動いただけでも疲れやすくなります。

「最近元気がない」「横になる時間が増えた」と家族が感じることもあります。

夜間に何度もトイレへ行く

昼間に足へたまった水分が、横になることで血液中へ戻り、夜間に尿として排出されることがあります。

以前より夜中にトイレへ起きる回数が増えた場合は、心不全が関係していることもあります。

まるるん
まるるん

リハビリの現場でも、「最近すぐ息が切れる」「歩く距離が短くなった」という変化から心不全が見つかる方がいます。

年齢のせいと決めつけず、今までとの違いに気付くことが大切です。

心不全が進行すると現れる症状

横になると苦しくなる

心不全が進行すると、横になることで肺に血液がたまり、呼吸が苦しくなることがあります。

枕を高くしないと眠れない、座って休むと楽になるという症状がある場合は注意しましょう。

食欲がなくなる

全身の血流が悪くなることで胃腸の働きも低下し、食欲が落ちることがあります。

食事量が減り、体力が低下すると、さらに悪循環になってしまいます。

動悸や脈の乱れ

心不全では不整脈を伴うことも多いです。

胸がドキドキする、脈が飛ぶような感じがする場合は、医療機関へ相談しましょう。

心不全の原因

心不全は一つの病気ではなく、さまざまな心臓の病気が原因となって起こります。

代表的な原因には、高血圧、心筋梗塞、狭心症、不整脈、心臓弁膜症などがあります。

また、糖尿病や腎臓病なども心臓に負担をかけ、心不全の発症や悪化につながることがあります。

どのような検査をするの?

心不全が疑われる場合は、問診や診察のほか、胸部レントゲン、心電図、血液検査、心臓超音波検査(心エコー)などが行われます。

これらの検査によって、心臓の大きさや動き、血液の流れなどを詳しく調べることができます。

心不全の治療

治療では、原因となる病気の治療と、心臓への負担を減らすことが重要になります。

利尿薬で余分な水分を排出したり、血圧や心拍数を調整する薬を使用したりすることが一般的です。

症状によっては食事や運動、生活習慣の見直しも必要になります。

まるるん
まるるん

心不全だからといって、必ずしも安静ばかりが必要というわけではありません。

医師の指示のもとで適度に体を動かすことは、体力の維持や再発予防にも役立ちます。息切れが強い場合は無理をせず、体調を見ながら運動量を調整しましょう。

心不全を悪化させない生活習慣

心不全は、一度良くなっても再び悪化することがあります。

次のようなことを心掛けることが大切です。

  • 毎日同じ時間に体重を測る
  • 塩分を摂り過ぎない
  • 処方された薬を忘れず飲む
  • 適度な運動を続ける
  • 息切れやむくみが悪化したら早めに受診する

特に急な体重増加は、体内に水分がたまっているサインのことがあります。

数日で2kg前後増えた場合は、早めに主治医へ相談しましょう。

こんなときは早めに受診しましょう

次のような症状がある場合は、心不全が悪化している可能性があります。

  • 安静にしていても息苦しい
  • 横になると呼吸が苦しい
  • 急に体重が増えた
  • 足のむくみが急に強くなった
  • 胸の痛みや強い動悸がある

症状が急激に悪化した場合は、救急車を呼ぶことも検討しましょう。

まるるん
まるるん

リハビリを担当していると、「最近歩く速度が遅くなった」「休憩する回数が増えた」といった小さな変化から心不全の悪化に気付くことがあります。

本人だけでなく、家族が普段との違いに気付くことも早期発見につながります。

まとめ

心不全は高齢者に多くみられる病気で、息切れやむくみ、体重増加などが初期症状として現れることがあります。

年齢のせいと考えて放置せず、早めに医療機関を受診することが大切です。

日頃から体重や体調の変化を確認し、薬や生活習慣を見直すことが、心不全の悪化を防ぐポイントになります。

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