「最近、少し動いただけですぐ疲れるようになった。」
「以前より昼間に横になる時間が増えた。」
「年齢のせいなのか、それとも病気なのか心配。」
このような悩みを抱えるご家族は多いです。
高齢者は加齢による体力の低下だけでなく、筋力の低下や栄養不足、脱水、睡眠不足、病気など、さまざまな原因で疲れやすく
なります。
一時的な疲れであれば心配ないこともありますが、急に疲れやすくなった場合や日常生活に支障が出ている場合は注意が必要です。
この記事では、高齢者が疲れやすくなる原因や家族が確認したいポイント、受診の目安について分かりやすく解説します。
高齢者が疲れやすくなる主な原因
加齢による体力・筋力の低下
年齢とともに筋肉量は少しずつ減少し、体力も低下していきます。
以前なら問題なくできていた家事や買い物でも、疲れやすく感じることがあります。
運動不足
外出する機会が減ると筋力や心肺機能が低下し、少し動いただけでも疲れやすくなります。
長期間動かない生活が続くと、さらに体力が低下する悪循環に陥ることがあります。
栄養不足
食事量が減ったり、たんぱく質が不足したりすると、筋肉や体力を維持することが難しくなります。
特に食欲不振が続いている場合は注意が必要です。
脱水
高齢者は喉の渇きを感じにくく、気付かないうちに脱水になっていることがあります。
脱水は疲労感やだるさ、ふらつきの原因にもなります。

「年齢だから疲れやすい」と決めつけず、ここ数か月で急に変化したかどうかを確認しましょう。急な体力低下には病気が隠れていることもあります。
病気が原因となっていることもある
風邪や感染症
風邪や肺炎などの感染症では、熱がなくても強い倦怠感だけが現れることがあります。
普段より元気がない状態が続く場合は、体調の変化をよく観察しましょう。
貧血
貧血になると身体へ十分な酸素が運ばれず、少し動いただけでも疲れやすくなることがあります。
心臓や肺の病気
心不全や呼吸器疾患では、階段や少しの歩行でも息切れや疲労感が強くなることがあります。
息苦しさやむくみを伴う場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
睡眠の質の低下
夜中に何度も目が覚めたり、十分な睡眠が取れていなかったりすると、日中の疲労感につながります。
生活リズムの乱れも疲れやすさの原因になります。

疲れやすさだけでなく、「息切れ」「体重減少」「むくみ」「食欲低下」などを伴う場合は、病気のサインである可能性もあります。
疲れやすさを改善するためにできること
疲れやすさの原因は一つとは限りません。生活習慣を見直し、無理のない範囲で体調を整えていくようにしましょう。
十分な栄養を摂る
筋肉や体力を維持するためには、たんぱく質を中心としたバランスの良い食事が欠かせません。
肉や魚、卵、大豆製品などを毎日の食事に取り入れ、食欲がない場合は少量でも栄養価の高い食品を選びましょう。
こまめに水分補給をする
脱水は疲労感の原因になります。
喉が渇いていなくても、起床後や食事の前後、入浴前後など時間を決めて水分を補給する習慣をつけましょう。
適度に身体を動かす
疲れているからと一日中横になっていると、さらに筋力や体力が低下してしまいます。
散歩や体操など、無理なく続けられる運動を取り入れるようにしましょう。
睡眠環境を整える
寝室の温度や照明、就寝時間などを見直すことで、睡眠の質が改善することがあります。
昼寝は30分程度までにすると、夜の睡眠にも影響しにくくなります。

疲れやすさを改善するためには、「食事・水分・運動・睡眠」の4つを少しずつ整えることが重要です。一度に全てを変えようとせず、続けやすいことから始めましょう。
家族がやってはいけないこと
「年齢のせい」と決めつける
疲れやすさの背景には、病気や栄養不足など改善できる原因が隠れていることがあります。
急な変化や症状の悪化がある場合は、自己判断せず原因を確認しましょう。
無理に運動をさせる
体力をつけようとして急に長時間歩かせたり、負荷の高い運動を勧めたりすると、かえって体調を崩すことがあります。
本人の体力に合わせて少しずつ活動量を増やしていくようにしましょう。
休ませ過ぎる
一方で、「疲れているから」と一日中寝て過ごす生活が続くと、筋力や体力はさらに低下します。
体調が良い時間帯には、短時間でも身体を動かす機会を作りましょう。
病院を受診した方がよい目安
次のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
- 急に疲れやすくなった
- 休んでも疲れが改善しない
- 食欲不振や体重減少が続いている
- 息切れや胸の痛みがある
- 発熱や咳など感染症を疑う症状がある
- むくみや強いだるさが続く
よくある質問(FAQ)
Q. 年齢とともに疲れやすくなるのは普通ですか?
ある程度は加齢による体力や筋力の低下が関係します。しかし、急な変化や日常生活に支障が出るほどの疲れやすさは、病気が原因となっていることもあるため注意が必要です。
Q. 疲れている日は運動を休んだ方がよいですか?
発熱や強い体調不良がある場合は休養を優先しますが、軽い疲労であれば無理のない範囲で身体を動かす方が体力維持につながります。
Q. 家族が毎日確認するとよいことはありますか?
食事量や水分摂取量、睡眠、歩く様子、表情、会話の量など、普段との違いを観察することが早期発見につながります。
まとめ
高齢者が疲れやすくなる原因には、加齢だけでなく、運動不足や栄養不足、脱水、睡眠不足、病気などさまざまな要因があります。
「年齢のせいだから仕方ない」と考えず、生活習慣を見直しながら原因を探ることが大切です。
また、家族が普段との変化に気付き、早めに対応することで、体力の低下や病気の重症化を防げる可能性があります。
疲れやすさが急に現れた場合や、息切れ・体重減少・食欲低下などを伴う場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
家族の毎日に役立つ情報
📖 あわせて読みたい(知識を深めるコラム)


🛒 暮らしを支えるグッズ(快適な毎日に)

