年齢を重ねると、筋力や体力だけでなく、心臓や血管、骨、脳など全身の機能が少しずつ低下していきます。
そのため、高齢者では若い世代よりもかかりやすい病気があります。
もちろん個人差はありますが、病気を早く見つけて適切な治療やリハビリにつなげるためには、よくある病気の特徴を知っておくことが大切です。
この記事では、高齢者に多い代表的な病気をランキング形式で紹介します。
高齢者に多い病気ランキング
第1位 高血圧
高血圧は高齢者に最も多い病気の一つです。
自覚症状がほとんどないため気付きにくいですが、放置すると脳梗塞や心筋梗塞、心不全などの重大な病気につながる可能性があります。
定期的に血圧を測り、医師から処方された薬をきちんと飲み続けることが大切です。

高血圧が原因で脳出血などを起こし、麻痺が出てリハビリに通うことになる方は本当に多いです。薬は絶自己判断でやめたりせず、しっかり飲むようにしましょう。自己判断でやめてしまい、脳出血を起こして後悔されている方も時々いらっしゃいます。

第2位 変形性膝関節症
膝の軟骨がすり減ることで痛みが出る病気です。
歩き始めや階段の上り下りで痛みが出ることが多く、進行すると歩行が難しくなることもあります。
体重管理や筋力維持、リハビリが重要になります。

間違った筋トレを行うと余計に悪化するので注意が必要です。病院で指導してもらいましょう。


第3位 骨粗しょう症
骨がもろくなり、少し転んだだけでも骨折しやすくなる病気です。
特に背骨や手首、大腿骨近位部骨折は寝たきりの原因にもなるため注意が必要です。

第4位 認知症
認知症は記憶力だけでなく、判断力や理解力なども低下していく病気です。
早期診断によって進行を遅らせられる場合もあります。

第5位 脳梗塞
脳の血管が詰まり、突然手足が動かしにくくなったり、ろれつが回らなくなったりする病気です。
治療開始が早いほど回復の可能性が高まるため、異変を感じたらすぐ救急車を呼ぶことが重要です。

第6位 心不全
心不全とは、心臓の働きが低下し、全身へ十分な血液を送り出せなくなる状態です。
高齢になるほど増えやすく、「心不全パンデミック」と呼ばれるほど患者数が増加しています。
初期には、少し動いただけで息切れがする、足がむくむ、体重が急に増えるなどの症状がみられます。
風邪や年齢のせいと思ってしまい受診が遅れることも多いです。
症状が続く場合は早めに医療機関を受診しましょう。

この状態でリハビリを頑張ると危険です。運動不足なだけだと自己判断せず、おかしいと思ったら早めに受診しましょう。

第7位 誤嚥性肺炎
誤嚥性肺炎は、食べ物や飲み物、唾液などが誤って気管に入り、肺で炎症を起こす病気です。
飲み込む力が低下しやすい高齢者では特に多く、繰り返し発症することもあります。
食事中によくむせる、食後に咳が増える、微熱が続くなどの症状がある場合は注意が必要です。
口腔ケアや飲み込みの訓練、食事姿勢の工夫などが予防につながります。

第8位 糖尿病
糖尿病は血糖値が高い状態が続く病気です。
初期には自覚症状が少ないものの、放置すると腎臓や目、神経、血管など全身に影響を及ぼします。
また、脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高くなります。
食事や運動、服薬を継続しながら、定期的な受診を続けることが大切です。

第9位 パーキンソン病
パーキンソン病は、体の動きがゆっくりになる病気です。
歩幅が小さくなる、転びやすくなる、手が震える、表情が少なくなるなどの症状がみられます。
薬による治療だけでなく、リハビリを継続することで日常生活動作を維持しやすくなります。

進行性の病気です。できるだけ現状を長く維持するためにはリハビリが必須です。転倒しやすくなるので気を付けましょう。

第10位 腰部脊柱管狭窄症
腰部脊柱管狭窄症は、高齢者に多い腰の病気です。
歩いていると足がしびれたり痛くなったりしますが、少し休むとまた歩けるようになる「間欠性跛行」が特徴です。
加齢による変化で起こることが多く、保存療法やリハビリで症状が軽くなることもあります。

気になる症状があれば早めの受診を
高齢者では、「年だから仕方ない」と思っていた症状が病気のサインであることもあります。
例えば、急に歩きにくくなった、食欲がなくなった、息切れが増えた、ろれつが回らないなどの症状は、早めの受診が必要な場合があります。
特に脳梗塞や心不全などは、早く治療を始めるほど回復しやすくなる病気です。
家族が普段との違いに気付き、早めに医療機関へ相談することも大切です。

以前より歩く速度が遅くなった、立ち上がりが大変になったなど、小さな変化が病気のサインになっていることもあります。
医者に相談しても「年のせいだね」となんでもかんでも年のせいにされてしまうからもう病院には行きたくないといっている方も中にはいます。信頼できない医者の場合には他の病院も検討してみましょう。
まとめ
高齢者に多い病気には、高血圧や骨粗しょう症、変形性膝関節症、認知症、脳梗塞、心不全などがあります。
どの病気も早期発見・早期治療が大切であり、適切な治療やリハビリによって生活の質を維持できる可能性があります。
「年齢のせい」と決めつけず、小さな体調の変化にも目を向け、必要に応じて医療機関へ相談しましょう。
デイサービスに来ている方では腰椎圧迫骨折の方もかなり多いです。骨折の跡があとから見つかることも多いくらい軽いこともありますが、痛くて動けないこともあります。

デイサービスに来る方はほとんどこれらのどれかの病気を患っているというくらい多い病気です。同じ病気をしていても、「病気の後にどれだけ体を動かせるか」や「気を付けた生活ができるか」でその後の生活が大きく変わってきます。
早期発見・早期治療だけでなく、その後のリハビリも生活の質を保つためにはとても重要です。
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