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高齢者の便秘を改善する生活習慣|毎日すっきり過ごすための対策

「最近、親が何日も便が出ていないようだ…」
「便秘薬を飲んでいるけれど、なかなか改善しない」
「年齢のせいだから仕方ないのかな?」

高齢者の便秘は、多くの方が経験する身近な悩みです。しかし、「年齢のせい」と考えて放置すると、食欲低下や体力低下、転倒の原因につながることもあります。

便秘には毎日の生活習慣が大きく関係しており、少しの工夫で改善が期待できる場合も少なくありません。

この記事では、高齢者に便秘が起こりやすい理由や放置するリスク、今日から始められる生活習慣の改善方法、受診が必要なケースまで分かりやすく解説します。

高齢者が便秘になりやすい原因

便秘は単に「便が出ない状態」ではありません。年齢を重ねると体の変化や生活習慣の影響を受けやすくなり、便秘が起こりやすくなります。

腸の動きが弱くなる

加齢とともに腸の動き(ぜん動運動)は少しずつ低下します。

便を送り出す力が弱くなるため、腸の中に長時間便がとどまり、水分が吸収されて硬い便になりやすくなります。

特に70代以降では若い頃より排便のリズムが乱れやすくなる傾向があります。

水分不足

高齢になると喉の渇きを感じにくくなります。

そのため、知らないうちに水分摂取量が不足し、便の水分まで失われて硬くなってしまいます。

夏だけでなく冬も水分不足は起こるため、一年を通して注意が必要です。

まるるん
まるるん

「便秘だから水分をたくさん飲めば治る」と思われがちですが、水分だけでは改善しないケースもあります。食事や運動、排便習慣などを総合的に見直すことが大切です。

運動不足

歩く機会が減ったり、一日中座って過ごしたりすると、腸への刺激も少なくなります。

さらに腹筋の筋力が低下すると、便を押し出す力も弱くなり、排便しづらくなることがあります。

特に家にいる時間が長くなった方は注意が必要です。

食事量や食物繊維の不足

食事量そのものが減ると、便の材料が少なくなります。

また、野菜や海藻、きのこ類などの食物繊維が不足すると、便のかさが減り、腸が動きにくくなります。

食欲が落ちている方ほど便秘になりやすい傾向があります。

薬の影響

服用している薬が便秘の原因になることもあります。

例えば、

  • 痛み止め
  • 一部の睡眠薬
  • 抗うつ薬
  • 一部の血圧の薬
  • 鉄剤

などでは副作用として便秘がみられることがあります。

自己判断で薬を中止せず、気になる場合は医師や薬剤師へ相談しましょう。

便秘を放置するとどうなる?

「数日出ないくらい大丈夫」と考えていると、思わぬ体調不良につながることがあります。

食欲低下や体力低下につながる

便がお腹にたまると、お腹が張って食欲が落ちやすくなります。

十分に食べられなくなると栄養不足となり、筋力や体力の低下につながることがあります。

筋力が落ちると歩く力も弱くなり、転倒のリスクも高まります。

硬い便で排便がつらくなる

便秘が続くと便はさらに硬くなります。

強くいきむ必要があるため、痔が悪化したり、排便時に苦痛を感じたりすることも少なくありません。

高齢者では排便を我慢するようになり、さらに便秘が悪化する悪循環になることもあります。

重い便秘では腸閉塞などの原因になることも

便秘が長期間続くと、腸の中に便が詰まってしまう場合があります。

激しい腹痛や吐き気、お腹の強い張りなどがある場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。

まるるん
まるるん

便秘が続くと「動きたくない」「食べたくない」という状態になり、活動量がさらに減ります。この悪循環を早めに断ち切ることが、元気な生活を続けるポイントです。

毎日の生活でできる便秘改善のポイント

便秘は生活習慣を見直すことで改善するケースも多くあります。

無理なく続けられることから始めてみましょう。

朝起きたら水分をとる

朝は腸が動き始める時間帯です。

起床後にコップ一杯程度の水や白湯を飲むことで、腸への刺激となり排便につながりやすくなります。

冷たい水が苦手な方は、常温や白湯でも十分効果が期待できます。

食物繊維を意識して取り入れる

野菜だけでなく、

  • きのこ
  • 海藻
  • 豆類
  • 果物
  • オートミール

などもおすすめです。

急に大量に食べるとお腹が張ることもあるため、少しずつ増やしていきましょう。

適度に体を動かす

ウォーキングや体操などの軽い運動は、腸の動きを活発にする効果が期待できます。

「運動」と聞くと大変そうに感じるかもしれませんが、長時間行う必要はありません。

  • 10~20分程度の散歩
  • 家の中を歩く
  • 椅子に座ったまま足踏みをする
  • ラジオ体操や軽いストレッチ

など、毎日続けられる運動を取り入れることが大切です。

毎日同じ時間にトイレへ行く

便意がなくても、朝食後など毎日同じ時間にトイレへ座る習慣をつけることで、排便リズムが整いやすくなります。

朝食を食べると腸が動きやすくなるため、食後5~10分程度トイレに座る時間を作るのがおすすめです。

便意を我慢する習慣があると、さらに便秘が悪化することもあるため注意しましょう。

まるるん
まるるん

排便は「毎日必ず出ること」が正常とは限りません。個人差がありますが、無理なく気持ちよく排便できていることが大切です。排便回数だけでなく、便の硬さやお腹の張り、食欲などもあわせて確認しましょう。

家族ができるサポート

便秘の改善には、ご本人だけでなく家族のサポートも大きな力になります。

水分補給を自然に促す

「水を飲んで」と何度も声をかけるよりも、

  • 食事のたびにお茶を用意する
  • 好きな飲み物を選んでもらう
  • スープや味噌汁も活用する
  • 手の届く場所に飲み物を置く

など、自然に飲める環境を整える方が続きやすくなります。

食事内容を少し工夫する

毎食すべてを変える必要はありません。

例えば、

  • 野菜を一品追加する
  • ヨーグルトを取り入れる
  • 納豆や豆腐を食べる
  • 果物をデザートにする

など、少しずつ食生活を改善するだけでも効果が期待できます。

外へ出るきっかけを作る

買い物や散歩、趣味などで外出する機会が増えると、自然と歩く時間も増えます。

活動量が増えることで腸への刺激にもつながり、便秘改善だけでなく体力維持や気分転換にも役立ちます。

家族がやってはいけないこと

便秘を心配するあまり、逆効果になる対応をしてしまうことがあります。

次のようなことは避けましょう。

無理に排便を急がせる

「まだ出ないの?」
「毎日出さないとダメだよ」

と急かされると、本人は大きなストレスを感じます。

ストレスは腸の働きにも影響するため、焦らせず見守ることが大切です。

市販の便秘薬を自己判断で使い続ける

便秘薬は症状によって種類が異なります。

自己判断で長期間使用すると、薬がないと排便しにくくなる場合もあります。

便秘が続く場合は、医師や薬剤師へ相談しましょう。

排便を恥ずかしい話題にしない

高齢者の中には、便秘の悩みを家族にも話しづらい方が少なくありません。

責めるような言い方ではなく、「困っていることはない?」と自然に聞くことが、相談しやすい雰囲気づくりにつながります。

病院を受診した方がよい目安

次のような場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

  • 1週間以上便が出ない
  • 強い腹痛や吐き気がある
  • お腹が大きく張っている
  • 血便が出た
  • 急に便秘がひどくなった
  • 便秘と下痢を繰り返している
  • 体重減少や食欲低下が続いている

大腸の病気などが隠れている可能性もあるため、「ただの便秘」と自己判断しないことが大切です。

よくある質問(FAQ)

Q. 高齢者は毎日便が出ないと異常ですか?

必ずしも毎日排便が必要というわけではありません。

2~3日に1回でも、苦痛なくスムーズに排便できていれば問題ない場合もあります。お腹の張りや便の状態もあわせて確認しましょう。

Q. ヨーグルトは便秘改善に効果がありますか?

腸内環境を整える助けになる場合があります。

ただし、効果には個人差があり、水分や食物繊維、運動なども合わせて見直すことが大切です。

Q. 便秘薬は毎日飲んでも大丈夫ですか?

薬の種類によって異なります。

長期間の使用が適しているものと、そうでないものがあるため、自己判断で続けず医師や薬剤師へ相談しましょう。

まとめ

高齢者の便秘は、加齢だけが原因ではありません。

水分不足や運動不足、食事内容、生活リズム、薬の影響など、さまざまな要因が重なって起こります。

毎日の生活習慣を少し見直すだけでも、便秘が改善するケースは少なくありません。

家族は排便を急がせるのではなく、水分や食事、運動などを無理なく続けられるようサポートすることが大切です。

一方で、腹痛や血便、急な便秘の悪化など気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

毎日を気持ちよく過ごすためにも、できることから少しずつ生活習慣を整えていきましょう。

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■この記事を書いた人(監修)

 

   まるるん

理学療法士(27年)/ブロガー(11年)

2000年に理学療法士免許(国家資格)を取得し病院や介護施設でリハビリ専門職として勤務、2015年からは副業でブログも書いているまるるんです。

福祉用具、リハビリ用品、バリアフリーの温泉宿などを紹介します。

プレゼント選びも好きなので、高齢者へのプレゼントに向きそうなものも紹介します。

お役立ちコラム食事・飲み込み・排泄
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