「以前より風邪をひく回数が増えた気がする。」
「一度風邪をひくと治るまでに時間がかかる。」
「家族として何に気を付ければよいのだろう。」
このような悩みを持つご家族は多いです。
高齢者は年齢とともに免疫力や体力が低下するため、風邪などの感染症にかかりやすくなります。また、風邪をきっかけに肺炎などへ進行することもあるため、若い頃以上に予防が大切です。
この記事では、高齢者が風邪をひきやすくなる原因や予防方法、家族が気を付けたいポイントについて分かりやすく解説します。
高齢者が風邪をひきやすくなる主な原因
免疫力の低下
年齢を重ねると、体内で細菌やウイルスと戦う免疫機能が徐々に低下します。
そのため、若い頃なら軽く済んでいた風邪でも症状が長引きやすくなります。
筋力や体力の低下
体力が落ちると、体調を崩したときに回復する力も弱くなります。
普段から運動量が少ない方は、さらに注意が必要です。
持病の影響
糖尿病や心臓病、慢性肺疾患などの持病がある場合は、感染症にかかりやすくなったり、重症化しやすくなったりすることがあります。
口の中が乾燥している
口や喉が乾燥すると、細菌やウイルスを体外へ排出する働きが弱くなります。
冬場や暖房を使用する季節は特に乾燥しやすいため、加湿や水分補給も大切です。

「歳だから仕方ない」と考えがちですが、適度な運動や十分な栄養、睡眠を心掛けることで、免疫力の低下を緩やかにすることは可能です。
風邪をひきやすい生活習慣とは?
睡眠不足
睡眠不足が続くと、身体の回復力や免疫機能が低下しやすくなります。
毎日できるだけ同じ時間に就寝・起床する習慣を心掛けましょう。
栄養バランスの偏り
食欲が低下すると、たんぱく質やビタミンなど免疫に必要な栄養素が不足しやすくなります。
食事量が減っている場合は、少量でも栄養価の高い食品を取り入れることが大切です。
運動不足
適度な運動は血流を促し、体力や免疫機能の維持にも役立ちます。
無理のない範囲で散歩や体操などを取り入れましょう。
人混みや換気不足
感染症が流行する時期は、人混みを避けることも予防につながります。
また、室内の空気がこもらないように定期的な換気も心掛けましょう。

高齢者では「食事・睡眠・運動」の3つが免疫力を支える基本です。どれか一つではなく、毎日の生活全体を整えることが風邪予防につながります。
風邪を予防するためにできること
風邪は日頃の生活習慣を見直すことで、感染するリスクを減らすことができます。
手洗い・うがいを習慣にする
外出後や食事の前には、石けんを使って丁寧に手を洗いましょう。
うがいも喉についたウイルスを洗い流す効果が期待できます。
十分な睡眠をとる
睡眠中は身体の回復や免疫機能の維持に重要な時間です。
生活リズムを整え、毎日十分な睡眠時間を確保しましょう。
栄養バランスの良い食事を心掛ける
たんぱく質やビタミン、ミネラルを意識して取り入れることで、身体の抵抗力を保ちやすくなります。
食欲が落ちている場合は、消化の良い食品を少量ずつ摂ることも大切です。
適度な運動を続ける
散歩や体操などの軽い運動は、血流を良くし、体力の維持にも役立ちます。
無理のない範囲で毎日続けることがポイントです。

寝たきりや運動不足になると体力だけでなく呼吸機能も低下しやすくなります。毎日少しでも身体を動かすことが、風邪や肺炎の予防にもつながります。
家族がやってはいけないこと
「ただの風邪」と軽く考える
高齢者では風邪が肺炎や気管支炎へ進行することがあります。
普段より元気がない、食事が取れないなどの変化があれば、早めに対応しましょう。
体調が悪いのに無理をさせる
「少し動いた方が治る」と無理に活動させると、体力を消耗して回復が遅れることがあります。
体調が悪いときは十分な休養を優先しましょう。
室内を乾燥したままにする
冬場は暖房で空気が乾燥しやすく、喉の粘膜の防御機能が低下します。
適度な湿度を保ち、定期的に換気を行うことも大切です。
病院を受診した方がよい目安
次のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
- 38℃以上の発熱が続く
- 強い咳や息苦しさがある
- 痰の量が増えたり色が濃くなったりしている
- 水分や食事がほとんど摂れない
- ぐったりして反応が鈍い
- 持病があり症状が悪化している
よくある質問(FAQ)
Q. 高齢者は風邪から肺炎になりやすいのですか?
はい。免疫力や飲み込む力の低下により、風邪をきっかけに肺炎へ進行することがあります。
咳や発熱が長引く場合は早めの受診が大切です。
Q. 風邪予防にはマスクをした方がよいですか?
人混みや感染症が流行している時期は、マスクの着用が感染予防に役立ちます。
手洗いや換気なども合わせて行うと、より効果的です。
Q. 食欲がないときは無理に食べた方がよいですか?
無理をする必要はありませんが、水分補給はしっかり行い、消化の良いものを少量ずつ摂るようにしましょう。
食事や水分がほとんど摂れない場合は、医療機関へ相談してください。
まとめ
高齢者が風邪をひきやすくなる背景には、免疫力や体力の低下、持病、生活習慣などさまざまな要因があります。
手洗い・うがい、十分な睡眠、栄養バランスの良い食事、適度な運動を続けることで、感染リスクを減らすことが期待できます。
また、家族が普段との体調の違いに早く気付き、無理をさせずに休養を取れる環境を整えることも大切です。
高熱や息苦しさ、ぐったりしているなどの症状がある場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診しましょう。
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