「兄弟は遠方だから自分がやるしかない。」
「仕事をしながらでも、自分で介護しなければならない。」
そのように考え、一人で介護を抱え込んでしまう方は多いです。
しかし、介護は終わりが見えないことも多く、無理を続けると介護する家族自身が体調を崩したり、精神的に追い詰められたりすることがあります。
介護を長く続けるためには、「一人で頑張り過ぎない」という考え方がとても大切です。
この記事では、親の介護を抱え込まないためにできる工夫や、困ったときの相談先について分かりやすく紹介します。
介護を抱え込んでしまう理由
責任感が強い
「親には育ててもらった恩があるから」と、自分一人で介護をしようと考える方もいます。
責任感は大切ですが、無理を続けることは介護を長続きさせるうえで大きな負担になります。
周囲に頼りにくい
兄弟姉妹や親戚がいても、「迷惑を掛けたくない」と相談できず、一人で抱え込んでしまうことがあります。
まずは現在の状況を共有するだけでも、協力につながる場合があります。
介護サービスを知らない
介護保険サービスを利用できることを知らなかったり、「まだ利用するほどではない」と考えたりして、支援につながっていないケースもあります。
早めに相談することで、本人にも家族にも合った支援を受けやすくなります。

介護は「限界になってから相談する」のではなく、「少し大変になってきた」と感じた時点で相談するようにしましょう。早めの相談ほど、選択肢が広がります。
一人で抱え込まないための工夫
家族で情報を共有する
離れて暮らしている家族とも、介護の状況や困っていることを定期的に共有しましょう。
直接介護ができなくても、通院の付き添いや買い物、手続きなどを分担できる場合があります。
介護サービスを上手に利用する
デイサービスや訪問介護、ショートステイなどを活用することで、家族の負担を軽減できます。
介護サービスは「できなくなってから利用するもの」ではなく、介護を続けるための支えとして活用するものです。
相談できる相手を作る
ケアマネジャーや地域包括支援センター、主治医など、困ったときに相談できる相手がいるだけでも安心感につながります。

介護の負担は、身体的な大変さだけではありません。「相談できる人がいる」という安心感は、介護を続けるうえで大きな支えになります。
利用できる支援を知っておこう
地域包括支援センターへ相談する
介護について何から始めればよいか分からない場合は、地域包括支援センターへ相談してみましょう。
介護保険の申請方法や利用できるサービス、地域の支援制度などを案内してもらえます。

ケアマネジャーと相談しながら進める
介護保険サービスを利用している場合は、ケアマネジャーが心強い相談相手になります。
介護の負担や生活状況を伝えることで、サービス内容の見直しや新たな提案を受けられることがあります。

介護サービスを組み合わせる
デイサービスや訪問介護、ショートステイなどを組み合わせることで、本人の生活を支えながら家族の負担も軽減できます。
一つのサービスだけではなく、状況に合わせて複数の支援を活用することができます。

「まだ利用するほどではない」と思っている時期でも、一度相談しておくことをおすすめします。将来必要になったときにも、スムーズに支援につながりやすくなります。
家族がやってはいけないこと
介護の悩みを一人で抱え続ける
誰にも相談せずに我慢を続けると、心身ともに疲れ切ってしまうことがあります。
困ったときは早めに家族や専門職へ相談しましょう。
「完璧な介護」を目指す
毎日完璧に介護をしようとすると、精神的な負担が大きくなります。
多少うまくいかない日があっても当然と考え、無理なく続けることを優先しましょう。
自分の時間をなくしてしまう
趣味や休息の時間が全くなくなると、介護疲れにつながります。
短い時間でも自分のための時間を確保することは、介護を続けるために欠かせません。
よくある質問(FAQ)
Q. 兄弟が介護を手伝ってくれません。
感情的に責めるのではなく、現在の介護状況や困っていることを具体的に伝えてみましょう。直接介護が難しい場合でも、買い物や手続きなど役割分担できることがあるかもしれません。
Q. デイサービスを利用することに罪悪感があります。
デイサービスは家族が楽をするためだけではなく、本人の活動量や交流の機会を増やす目的もあります。介護を長く続けるためにも、上手に活用するようにしましょう。

デイサービスに来ることを楽しみにしてくれている方も多いです。施設によりやり方が違うのですが、私の職場では希望によって理学療法士や柔道整復師がマッサージも行っております。「これが楽しみ!」と大変喜んでいただいております。他の利用者さんやスタッフとの会話も楽しいと話されている方もいます。
Q. 相談するほどではないと思っています。
介護は早めに相談するほど選択肢が広がります。負担が大きくなる前に相談することで、介護する家族も本人も安心して生活しやすくなります。
まとめ
親の介護を一人で抱え込むことは、介護する家族にとって大きな負担になります。
家族や専門職、介護サービスの力を借りながら、無理のない方法で介護を続けることが大切です。
「一人で頑張る」のではなく、「みんなで支える」という考え方が、本人にとっても家族にとっても安心できる介護につながります。
困ったときは我慢せず、早めに相談することを心掛けましょう。
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